リベ大 動画
著者 | 両@リベ大学長 |
出版日 | 2020年6月19日 |
難易度 | 易しい |
オススメ度 | ☆ |
ページ数 | 約269ページ |
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本の概要
この本は、会社経営者でありながらYouTubeチャンネル“リベラルアーツ大学(リベ大)”でYouTuberとしても活動する著者がお金の教養を解説するという主旨のビジネス書です。
まず基本中の基本として、今現在YouTube上で無料で見ることが出来る動画と内容はほぼ同じなので、リベ大の動画を多く見ている人には特に目新しい情報は書かれていません。
しかも本より動画のほうが親しみやすく、普段からリベ大の動画に触れている場合は買う意味はあまり無いと思います。
この本が悪いわけではなく単純に動画のクオリティが高すぎるためです。あのテンションの高さがリベ大なので、書籍だとそこが堪能できません
2020年の出版当時はYouTubeの動画がそれほど充実していなかったためこの本にも大きな価値があったと思いますが、今は見やすいアニメーション動画が充実しており書籍版はリベ大のファンアイテムといった感じです。
もしリベ大を知らないのであれば本よりYouTubeの動画から入るほうが遙かにハードルが低いと思います
お金の教養、基礎編といった書籍版
まず言いたいのが、この本を読む・読まないは問わず、本よりもリベ大というYouTubeチャンネルのほうが遙かに学びが詰まっているということです。
自分がリベ大で一番影響を受けたのは、本当のお金持ち(与えられるのではなく、自らの強固な意志と力で富を築くことが出来る人)の思考回路を学べることでした。しかし、その肝心な部分が本にはほぼ書かれていません。
この本は基本的にFP(ファイナンシャルプランナー)が語るようなライフプランニングの基礎や、最近だとFIRE (経済的自立と早期リタイアを目指すムーブメント)関連の本に書かれているような資産の増やし方が分かりやすくまとめられているだけで、正直書かれている情報自体はそれほど目新しくもなく、独自性もありません。
リベ大というYouTubeチャンネルを運営する両学長という人はガチの成功者で、お金持ちになれる人となれない人は具体的にどのような局面で判断や行動に差が出るのか実体験や具体例を交えて解説してくれ、個人的にこの要素がリベ大の最大の魅力だと思っています。
現代版の『バビロン大富豪の教え』のようなものですね
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そのため、ライフプランニングの話に終始するような、極めてマネーリテラシーの基礎に特化したこの本だけだと正直物足りません。
リベ大は小手先の財テクを教えたいのではなく、正しいお金持ちマインドに触れることで無意識的にお金が貯まらない行動ばかりしてしまう体質の改善こそを目的にしており、この本のみではただの貯蓄豆知識集で終わってしまう危険があります。
リベ大はラクしてお金を儲ける手法や投資先を知るためのお得情報チャンネルではなく、マネーに関する思考の筋肉を鍛える場であり、この本だけ読んでもあまり意味がありません。
なので、この本よりかは本家であるリベ大のYouTube動画を見るほうが遙かにオススメです。
最後に
この本を読むだけでもそこそこのマネーリテラシーが鍛えられますが、YouTube動画のほうが両学長の声や人間性をより感じ取ることが出来るためそちらのほうが絶対に得る物が多いと思います。
リベ大は情報より両学長のカリスマ性で持っているようなものなので、その部分が弱まってしまっている書籍版はどうしてもYouTube動画より薄く感じます。
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