えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

書評を中心にしたエンタメ作品総合レビューブログ

えんみゅ~

小説 作者順 索引 【更新日 2020年10月20日】

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 レビュー済みの小説を作者ごとにまとめました。
 
 その人の作家性をある程度把握できる数の著作を読んでいる場合は作風の特徴も併せて書いています。
 
おすすめ度
 
☆☆☆ 超おすすめ
☆☆  かなりおすすめ  
☆   おすすめ
 

あ行

日日日(あきら)

タイトル
出版年
おすすめ
鏡の国のアイリス SCP Foundation #1
2018年
 

岩井 志麻子(いわい しまこ)

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得意ジャンル
・ホラー
 
代表作
・ぼっけえ、きょうてえ
 
タイトル
出版年
おすすめ
ぼっけえ、きょうてえ
1999年
☆☆
 

冲方 丁(うぶかた とう)

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得意ジャンル
・SF
・時代小説
 
代表作
・蒼穹のファフナー(アニメ脚本)
・マルドゥックシリーズ
・天地明察
・光圀伝
 
-マルドゥックシリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
マルドゥック・ヴェロシティ #1
2006年
マルドゥック・ヴェロシティ #2
2006年
☆☆
マルドゥック・ヴェロシティ #3
2006年
☆☆
マルドゥック・フラグメンツ
2011年
マルドゥック・アノニマス #1
2016年
マルドゥック・アノニマス #2
2016年
マルドゥック・アノニマス #3
2018年
 
タイトル
出版年
おすすめ
天地明察
2009年
☆☆☆
光圀伝
2012年
☆☆☆
 
初めての一冊はコレ!
・天地明察
 
 江戸時代の前期を舞台に、まともに機能しなくなった暦法である宣明暦せんみょうれきを改暦するため、変化を嫌う権力と長きに渡って政治的な攻防を繰り広げた渋川春海の人生を力強く描いた伝記小説です。
 
 冲方丁の代表作と言っても過言ではない時代小説で、他のどんな小説にも遅れを取らないほど面白さが突き抜けています。文体がライトノベル調なため時代小説としては読みやすく、自分の好きな物への愛と情熱で世の中を変革するストーリーは最高で、読んでいると自然と胸が熱くなります。
 
 旧時代的な人間など気にもせず未来だけ見続ける情熱的な登場人物の魅力、退屈さなど微塵も寄せ付けないストーリー、人間にとって失敗することがいかに大事なのかという失敗をポジティブに捉えるメッセージ性と、小説のどこを切り取っても冲方丁らしさの結晶で、初めて読むならこの本がベストです。
 
 
作家性
 
 冲方作品の特徴はスタイリッシュで知的かつ、韻を踏むように言葉が並ぶリズミカルな文体です。作風に応じて文体を細かく調整するため冲方小説を読んでいるという強烈な快感が味わえます。
 
 文体へのこだわりの強さと相性が良いのか、サイバーパンク小説は出色の出来です。
 
 根っからのSF体質で、テクノロジーの発達に伴い人間の生活習慣や価値観がどのような影響を受けるのかという視座はじめ「この人は体がSFで出来ているんだな」というのが一発で分かるほど濃厚なSFオーラを発しているのも特徴。
 
 それに加え、人物の内面に深く潜り自身でも気付いていない本当の自分を発見させることで殻を破り成長させる人間ドラマも得意としており、キャラクターが活き活きしているのも魅力の一つです。
 

小野 不由美(おの ふゆみ)

得意ジャンル
・ホラー
・伝奇
・ファンタジー
 
代表作
・東亰異聞
・屍鬼
・十二国記シリーズ
・残穢
 
-十二国記シリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
魔性の子
1991年
丕緒の鳥
2013年
☆☆
白銀の墟 玄の月 #1
2019年
白銀の墟 玄の月 #2
2019年
白銀の墟 玄の月 #3
2019年
白銀の墟 玄の月 #4
2019年
 
タイトル
出版年
おすすめ
東亰異聞(とうけいいぶん)
1994年
☆☆
黒祠(こくし)の島
2001年
残穢(ざんえ)
2012年
 
作家性
 
 小野不由美作品の特徴は、硬質な文体と、神経質とも思えるほどの細やかな風景描写、読者に厳しい現実を突きつけるような硬派なメッセージ性です。
 
 この世のどこにも自分を甘やかしてくれる都合の良い他者も、心地良いだけの安息の地も存在しない、フィクションへの安易な逃避も絶対に許さないという極めて厳格な態度が貫かれた小説が多く、作者の現実主義な性格が透けて見えます。
 
 そのため、多くの小説は硬質な文章が手強く、『十二国記』など特定のシリーズを除き、全体的に読み辛い傾向があります。かと思いきや、『東亰異聞』のような妖しく甘い文体で書かれた伝奇小説もあり、作家としての守備範囲の広さは圧倒的です。
 

か行

鎌池 和馬(かまち かずま)

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代表作
・とある魔術の禁書目録(インデックス)
・ヘヴィーオブジェクト
 
-ヘヴィーオブジェクトシリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
ヘヴィーオブジェクト #1
2009年
ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 #2
2010年
ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 #3
2010年
ヘヴィーオブジェクト 電子数学の財宝 #4
2011年
ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 #5
2011年
ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道 #6
2012年
ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察 #7
2013年
 

貴志 祐介(きし ゆうすけ)

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得意ジャンル
・ホラー
・SF
・ミステリー
 
代表作
・黒い家
・天使の囀り
・青の炎
・クリムゾンの迷宮
・新世界より
・硝子のハンマー(防犯探偵・榎本シリーズ)
・悪の教典
 
-防犯探偵・榎本シリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
硝子のハンマー
2004年
狐火の家
2008年
鍵のかかった部屋
2011年
ミステリークロック
2017年
 
タイトル
出版年
おすすめ
十三番目の人格 ISOLA
1996年
黒い家
1997年
☆☆
天使の囀り
1998年
☆☆☆
クリムゾンの迷宮
1999年
青の炎
1999年
悪の教典
2010年
ダークゾーン
2011年
雀蜂
2013年
 
初めての一冊はコレ!
・ホラー小説なら『黒い家』or『天使の囀り』
・サスペンスなら『クリムゾンの迷宮』
・SFなら『新世界より』
・本格ミステリーなら『硝子のハンマー』
 
 個人的に一番おすすめなのは『天使の囀り』です。最高傑作は『新世界より』ですが、こちらはSFとして濃密すぎる上にボリュームが長大であまり読みやすい作品ではありません。その点『天使の囀り』はテンポ良くかつ完成度もずば抜けて高く欠点らしい欠点がありません。
 
 『クリムゾンの迷宮』も謎のゲームに参加した者たちが生き残りを賭け互いに殺し合う過酷なサバイバルデスゲームもので読みやすさという点においてはトップクラスです。
 
作家性
 
 貴志祐介作品の最大の特徴は、どの作品もリーダビリティ(読みやすさ)を重視して書かれているため中毒性が極めて強いことです。そのため、読み始めると時間を忘れ一気読みしてしまうことが多々あります。
 
 作品のメッセージ性も強く、読者に何かしらの問題を提起するような真摯な姿勢で書かれた小説が大半で、ただ楽しいだけでなく苦い後味を残します。
 
 それに、関西人ということもあるのか、多くの小説に笑いが散りばめられており、コテコテのものから知的な笑わせ方まで幅広いユーモアを堪能でき親しみやすいのも特徴。
 
 読みやすい上に、アイデア・プロット・メッセージ性・情報のディテールと平均値がおしなべて高くハズレが極端に少ないため、どの作品でもほぼ安心して読める貴重な作家です(中には雀蜂すずめばちのようなトンデモ作品もあります)。
 

京極 夏彦(きょうごく なつひこ)

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得意ジャンル
・伝奇
・ミステリー
 
代表作
・百鬼夜行シリーズ
・書楼弔堂シリーズ
 
-百鬼夜行シリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
魍魎の匣 #2
1995年
☆☆☆
狂骨の夢 #3
1995年
鉄鼠(てっそ)の檻 #4
1996年
☆☆
絡新婦(じょろうぐも)の理 #5
1996年
塗仏(ぬりぼとけ)の宴 宴の支度 #6(前編)
1998年
塗仏(ぬりぼとけ)の宴 宴の始末 #6(後編)
1998年
 
作家性
 
 京極夏彦作品の最大の特徴は本を読む際の快感を最大まで高める小説デザインの徹底ぶりです。
 
 目を楽しませてくれる表紙から、一つ一つ厳選され尽くした言葉、読書のテンポをコントロールする場面の繋ぎ方を始めとした各種リーダビリティ(読みやすさ)への配慮と、その徹頭徹尾こだわりが行き届いた読書体験は格別です。
 
 作家として無類の才能があるだけでなく、デザインセンスまで優れており、小説を読むという行為がいかに贅沢なのかを教えてくれます。
 

さ行

澤村 伊智(さわむら いち)

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得意ジャンル
・ホラー
 
代表作
・比嘉姉妹シリーズ
 
タイトル
出版年
おすすめ
ぼぎわんが、来る
2015年
 

鈴木 光司(すずき こうじ)

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代表作
・リング
・仄暗い水の底から
 
タイトル
出版年
おすすめ
リング
1991年
 

た行

な行

野島 一人(のじま ひとり)

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得意ジャンル
・SF
 
タイトル
出版年
おすすめ
デス・ストランディング(ノベライズ)
2019年
 

野尻 抱介(のじり ほうすけ)

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得意ジャンル
・SF
 
タイトル
出版年
おすすめ
南極点のピアピア動画
2012年
☆☆
 

は行

ま行

三津田 信三(みつだ しんぞう)

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得意ジャンル
・ホラー
・ミステリー
 
代表作
・刀城言耶シリーズ
 
-刀城言耶シリーズ-
タイトル
出版年
おすすめ
厭魅(まじもの)の如き憑くもの #1
2006年
凶鳥(まがとり)の如き忌むもの #2
2006年
首無の如き祟るもの #3
2007年
☆☆
山魔(やまんま)の如き嗤うもの #4
2008年
水魑(みづち)の如き沈むもの #5
2009年
幽女の如き怨むもの #6
2012年
 
作家性
 
 数ある三津田信三作品の中でも刀城言耶シリーズの特徴は読者の興味を引っ張り続ける構成の巧みさです。序盤こそゆったりですが、一章ごとにラストに衝撃展開がありそのまま次の章を連続で読ませてしまう工夫が施され、勢いが付くと途中から一気読みしてしまう吸引力があります。
 
 しかもラストの推理パートの楽しさが突出して高く、次から次にリズミカルに謎が氷解していくくだりは快感を伴います。
 
 作品によっては怪異が生まれてしまった痛ましい背景を丁寧に描くことで被害者に優しく寄り添うという、ホラーとして真っ当な姿勢も垣間見え安心して読めます。
 

や行

ら行

わ行