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バイオハザード オペレーション ラクーンシティ(※シングルモードのみ) 〈レビュー・感想〉

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トレーラー

 
評価:55/100
 
作品情報
ジャンル
TPS
発売日(日本国内)
2012年4月26日
開発(デベロッパー)
Slant Six Games カプコン
開発国
カナダ 日本

短評

 
 もっさりとしたレスポンスと歪なバランス調整でTPSとしては拷問のようなストレスまみれのゲームになっている。
 
 ただ、ゾンビや生物兵器を敵兵にけしかけ同士討ちさせるという試みや、アンブレラ社の私兵となり悪行に加担するという設定だけは好み。
 

ラクーンシティの混沌を表現したかのような極悪な操作性と狂ったゲームバランス

 
 発売順は逆なものの、先に『バイオハザード6』をプレイしていたため、ほとんど6をやった際の印象と酷似しています。元々システムが酷いのに、それをさらにアシストするかの様な狂ったバランス調整によってなぜかストレスを軽減させるどころか増幅させるという謎の仕様です。
 
 6は弾が入手し辛いのに敵の体格が小さく、かつやたら回避行動を取るため弾が当たり辛く、その上固くて何発撃っても死なず苛々させられました。今作はそれのさらに上を行き、ヘッドショットがメインのゲームなのにレスポンスが極悪でエイムがし辛かったり、同じくエイムが満足に出来ないのに敵はこちらが対応できない様な素早い動きを見せ、かつ大量に湧くため、何度も周りを囲まれて為す術もなくなぶり殺しにされるという目も当てられない内容です。
 
 その他にも欠点を挙げていったらキリがありません。
 
 6と同じで敵が固めで中々死なずに苛々させられ、さらに一部クリーチャー(リッカーなど)は一時的にダウンしたのか死んだのかがイマイチ見た目で判断が付かず、倒れた後もしばらく動かないのを観察するか、軽く弾を浴びせて死亡確認をしなければいけない始末。常に4人行動なのに味方の(武器・スキル)セッティングが出来ず、さらに指示も一切出せないため全員好き放題動き、挙げ句に勝手にやられるだけ。
 
 地面に落ちているアイテムを拾おうとしてもカメラをかなり正確にアイテム方向に向けないと拾ってくれないというストレスフルなボタン入力の判定範囲の狭さに、レスポンスが酷いためいつもより重要性が増しているのにも関わらずお馴染みのクイックターンはなぜかスティックではなくLBボタン(Xbox360の場合)で行うという改悪っぷり。
 
 唯一、敵の兵士とゾンビを同一マップ内に配置し、敵兵士を撃って出血させ、ゾンビをけしかけたり、一部のスキルでゾンビや生物兵器を操って同士撃ちをさせるというコンセプトは気に入りました。
 
 これは『ハーフライフ2』や『バイオショック』、『シンギュラリティ』など、多くの作品で似たようなシステムを見かけるものの、ゾンビが大量に存在するというバイオハザードの世界観設定とシステムが自然に馴染んでおり、より違和感がありません。
 
 しかし、どうしても操作性やバランス調整の甘さが全てを台無しにしており、結局面白いと感じるよりもストレスだけが目立ちます。同じバイオハザードでも『リベレーションズ』シリーズは特にゲームバランスに問題を抱えていないため、今作と6のプレイが苦痛なレベルのとんでもバランスが余計際立って見えます。
 

アンブレラ社のために!

 
 本作のストーリーは、シリーズの2と3の裏側で起こっていた、ラクーンシティを巡るアンブレラ社の私設部隊U.S.S.(アンブレラ・セキュリティ・サービス)とアメリカ政府が派遣した部隊の衝突を描くという内容です。
 
 このアイデアはやる前はどうせ後付けの他愛もない話だろうと思っていたものの、プレイしてみると割と気に入って驚かされました。
 
 理由は長年コツコツと知名度アップに勤しんできたアンブレラ社という企業のキャラが立っているため、アンブレラ社の精鋭部隊として『メタルギアソリッド』のフォックスハウンドもどきのような防護マスクを付けたヘンテコな集団が出てくるだけでテンションが上がることです。アンブレラ社のカリスマ性をやや低く見積もっていました。
 
 アンブレラ社の私兵となり、生物兵器開発の証拠隠滅工作や、会社にとって都合の悪い生存者の排除、そしてウィリアム・バーキン博士からGウィルスサンプルを奪取しろ、などの命令を受けミッションに挑むとなると足取りが軽やかになり胸もはずみます。
 
 これは『アーマードコア』の1作目で大企業に雇われ、企業の利益のために悪逆非道を尽くすという快感とそっくりで堪らないものがあります。
 
 このアンブレラ社の私兵として悪事を働くという愉悦は是非何度も味わってみたいと思わせるほど黒い魅力に溢れ最高でした。
 

最後に

 
 バイオハザードというタイトルが付いていなければ誰にも相手にされないであろう程度の完成度で、2と3の(後付けの)バックヤードを覗きたい、もしくはアンブレラ社の手先になりたいという願望を持っていなければ特にやる価値もありません。
 

バイオハザードシリーズ

タイトル
ハード
バイオハザード HDリマスター PS4
バイオハザード7 レジデントイービル グロテスクVer. PS4

 

バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ - Xbox360

バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ - Xbox360

 
バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ - PS3

バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ - PS3