PV
評価:60/100
放送期間 | 2018年1月~4月 |
話数 | 全13話 |
アニメ制作会社 | マッドハウス |
アニメの概要
この作品は、『オーバーロード』のTVアニメ版2期です。
2期では、1期の魅力がほぼ消え失せており、異世界ファンタジーとしてはB級どころかC級のような駄作になり果てました。
今一体なにを見させられているのか混乱するほど『オーバーロード』という作品に対してこちらが興味を抱く部分と実際に描かれる話が極端にズレており退屈でしかありません。
総じて1期の良かったところは縮小され、ダメな部分が拡大された期待外れな2期でした。
あらすじ
アインズは自軍戦力を増強するため、人間の死体を使うよりも強力なアンデッドを作成できる亜人種リザードマンに目を付け、宣戦を布告。
アインズ・ウール・ゴウンに死刑を宣告されたリザードマンのザリュースは、圧倒的な戦力に対抗するため、交流の途絶えた他の種族に協力を求めるべく行動を開始する。
一方シャルティアを精神支配した犯人をおびき出すため王都で囮としての任務を果たすセバス・チャンは、王都の裏社会を牛耳る犯罪組織八本指と関係する少女の命を救いアインズに独断で介抱する。
しかし、後にこの少女の存在がアインズの知るところとなり、謀反を疑われるセバス・チャンは窮地に陥る。
「これ、オーバーロードだよね?」
1期がかつてオンラインゲームを共にプレイした仲間たちとの思い出と異世界ファンタジー要素が絡み合うという、『オーバーロード』という作品でないと味わえないような独自のセンスが爆発していたのに対し、2期ではこのゲーマー視点という部分が極端に薄まっており物足りませんでした。
1期がアインズたち、オンラインゲームのユグドラシルプレーヤー視点で語られる話だとすると、2期はアインズたちが飛ばされた世界側の住人視点が強いので、表面上は本当に凡庸なファンタジーでしかありません。
なので、ベテランオンラインゲーマーである主人公がこの世界はゲームのユグドラシルとここが似ている、ここは異なるなどのゲーマーとして分析する視点がなく、ただひたすらファンタジー世界の住人たちの話が続くため非常に退屈でした。
ユグドラシルというMMO-RPG側の設定の厚みに対し、この異世界のほうは特にこれといって他のファンタジーと比べ秀でた特徴があるワケでもなく、そちらをメインにされると若干キツイものがあります。
前半のリザードマンの話も始まって直後くらいはこの世界の亜人種たちの文化が垣間見られる日常描写や、唐突に始まるリザードマン同士のラブコメ展開が斬新で普通に楽しめていました。
しかし、いくら何でも尺が長過ぎで、次第にこの話はいつまで続くんだろうと不安に襲われ出します。
後半のリ・エスティーゼ王国内の政治に関わる話に至っては面白い部分など皆無で、記号的な王国内の犯罪組織のエピソードや、女の子を助けると惚れられるというハーレムみたいな話が続き、非常に退屈で何度も睡魔に襲われました。
後半部分は自分が一体なんのアニメを見ているのか分からなくなるほどオーバーロード感が乏しくもはや苦痛でした
主人公のかつての仲間たちとの思い出が詰まっているアインズ・ウール・ゴウンという家族たちと、この世界のただの住民では存在の重みに違いがあり過ぎてまったく釣り合いが取れていません。
2期は、1期のラストバトルのようなペロロンチーノさんが作ったシャルティアを相手に、恩人であるたっち・みーさんが残した鎧とぶくぶく茶釜さんの声がする時計を身に着け、コツコツ貯めた課金アイテムやすでにユグドラシルをやめたメンバーたちが残してくれた大量のレアアイテムの力を借りてのバトルのような、この作品でないと到底味わえない現在と過去の輝かしい思い出が錯綜 するバカっぽいのに切ないという感慨が微塵もありません。
この『オーバーロード』という作品はほとんどのキャラクターが主人公の過去の思い出と繋がりそこから魅力を供給されているので、普通のファンタジーのようなアプローチで描いてしまうとその部分とただのファンタジー部分がうまく馴染まず、浮いてしまいます。
結果、1期に比べると過去に囚われたアインズから哀愁を垣間見る場面がほとんどなく満足度は最低でした。
最後に
ストーリーは薄っぺらく、作画もキャラデザの情報量や複雑さに引っ張られているのかあまり動かずと、1期で抱いた好感が根こそぎ吹き飛ぶほど退屈でした。
1期と同程度の完成度を求めているとそのあまりの落差にガッカリさせられます。
オーバーロードシリーズ
OL シリーズ
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話数
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---|---|
オーバーロード(1期) | 13 |
オーバーロードⅢ(3期) | 13 |
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