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【ガジェットレビュー】旧型テレビが最新のスマートテレビに!! |『Fire TV Stick(ファイヤーTVスティック) 4K MAX(第三世代)』| レビュー

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ガジェットの概要

 
このFire TV Stickは、TVやモニターのHDMIポートに差し込むことで、各種の動画配信サービスアプリを起動させるプラットフォーム的な機能を果たすメディアストリーミングデバイスです。
 
端的に言うと、ネットへの接続機能を持たない旧型のテレビを、ネット接続を前提に作られ各種動画配信サービスアプリ(YouTubeやネットフリックス、Amazonプライム、など)が内蔵されるスマートテレビ化するためのガジェットです。
 

ネットに繋がっていない古いテレビでも疑似的なスマートテレビとして使えるようになります

 
自宅にネット回線がある場合、テレビやモニターのHDMI端子に差し込み、無線LANルーターとwifiで繋げば即使用可能です。
 

PS4からFire TV Stickへと乗り換え

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今現在自宅で使用しているテレビはスマートテレビではない旧式で、これまではテレビでYouTubeや動画配信サービスを利用する場合はゲーム機であるPS4の各種アプリを利用していました。
 
これだとテレビでYouTubeを見るためには、まずテレビの電源を入れ、それからPS4を起動し、さらにPS4のメニュー画面からYouTubeアプリを立ち上げるという3度の手間が掛かります。
 
そのためスマホでは10秒もかからないYouTubeアプリ立ち上げにテレビでは1分以上かかってしまい非常に不満でした。
 
しかし、このFire TV Stickだと起動が爆速です。Fire TV Stickリモコンの電源ボタンを押せばテレビの電源がオンになり、同時に常時スリープ状態のFire TVも起動するため10秒も立たずにホーム画面が表示されます。
 

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PS4だとSSDに換装していてもここまで辿り着くだけで毎回1分近くかかりますが、このFire TV Stickだとボタン一つ約10秒で済みます。
 
これまでスマートテレビを使用したことが一度も無いため他の製品と比較は出来ませんが、確かにこのような便利な家電が普及するのも頷けるほどの衝撃でした。
 
PCのようなOSやその他、複数のアプリケーションを立ち上げる必要があるような機器とは異なりリモコンのボタン一つで起動するテレビだからこその速度と利便性で、テレビのシンプルさを徹底して活かし切る無駄のないコンセプトには機能美すら感じます。
 
ホーム画面や各種アプリを使用時の操作感は、そこそこのCPUを積んでいるゲーム機のメニュー画面ほどはサクサク動いてくれません。それでも使っていてストレスを感じない程度には快適です。
 

ネットの書き込みを見ると、第三世代のFire TV Stickは第二世代よりも体感で分かるほど速くなっているらしいです

最高の機能、Bluetooth(ブルートゥース)

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本体の起動時間や良好な使い勝手と同等の衝撃を受けたのが、Bluetoothが内蔵されていること。そのためワイヤレスイヤホンやワイヤレスキーボードが簡単にペアリングできます
 

キーボードのほうはまったく使いませんけどね

 
自分の場合、映画を見る際は集中力を高めるため長時間装着しても疲れないイヤホンを使用するので、Bluetooth送信機などを使わず本体だけでBluetoothイヤホンが使える機能は神でした。
 
この機能は本当に便利で、本体の起動時間が爆速な上に数秒でワイヤレスイヤホンもペアリングが完了するためストレスがまったくありません。そのため、わずか数十秒でワイヤレスイヤホンが繋がった状態で映画を見る環境がセットアップでき感動すらします。
 
ネットの書き込みを見るとワイヤレスイヤホンによってペアリングがしやすい機種とし辛い機種があるらしいです。
 
自分の使っているSound PEATS(サウンドピーツ)のTureAir2プラスという完全ワイヤレスイヤホンは、他の機器とペアリングせず、ファイヤーTVスティックとだけペアリングを維持した状態にしておけば、ケースから出すと一瞬でペアリングが終えます。
 
 
ただ、間にスマホなど他の機器とペアリングすると次に使う際はファイヤーTVスティックの設定画面から手動でペアリングをしないと繋がらない状態になります。この状態を改善するためには一度ファイヤーTV側とイヤホン側の接続履歴を削除しなくてはなりません。
 
もう一つ注意点としてはBluetoothのコーデックは“SBC”とあまり性能が良いものでないため、接続はやや不安定で頻繁にノイズが入る点です。現在使用しているスマホはコーデックが“apt X Adaptive”ですが、コチラは同じワイヤレスイヤホンを使ってもまったくノイズが入らずファイヤーTVに比べると格段に快適です。
 
最近は生活が読書主体になり、映画や海外ドラマ、アニメを見る習慣が無くなりましたが、数年前にこのガジェットに出会っていたら、多分読書に一切興味を持たず、Fire TV Stickで毎日浴びるほど映画やアニメを見続けたと思います。
 
この使い勝手を一度体験してしまうとDVDやBlu-rayをプレイヤーにセットして、長ったらしいロゴを見続け映画開始まで数分待たされるのが心底バカらしくなります。
 
しかも、ワイヤレスイヤホンとペアリングするとFire TV Stickリモコンの音量ボタンが、テレビのスピーカーの音量設定からワイヤレスイヤホンの音量設定に自動で変わるという細かい部分まで配慮が行き届いており、使っていて気持ちよすぎてこのガジェットの虜になりました。
 

このリモコンでワイヤレスイヤホンの音量調節をする機能も、イヤホンの種類によっては使えないらしいです

半年ほど使用して

 
購入してから約半年以上ほぼ毎日使い続けていますが、もはや我が家になくてはならないガジェットの一つになりました。
 
ただ、細かい不満もちらほらあります。
 
まず検索履歴などキャッシュが本体に保存されないため毎度同じワードを入力しなくてはならず、ここはスマホに比べると格段に使い勝手が悪く感じます。
 
そのためYouTubeで目当ての番組を見る際は一端スマホのYouTubeアプリで動画を見て視聴履歴を残してからファイヤーTVスティックで過去の視聴履歴から番組を再生するなど、一手間かかる場面もあります。
 
それに細かいところだと、リモコンにスリープボタンがないため手動でスリープ状態にするためにはイチイチホームボタンを長押ししなくてはならず面倒なこと。
 
スマホのアプリ(Android版)では設定→スリープとタップ二回でスリープにできるため、リモコン本体にもスリープボタンを付けて欲しかったです。
 
 
それに使い始めの頃はボタンのカチカチ音がやたら気になりましたが、馴れたのか今ではなんとも思いません。
 

それでも音が鳴らないボタンのほうが遙かに好みです

最後に

 
このFire TV Stickのシンプルで無駄がなく、徹底的にストレスを排除するために洗練され尽くした設計思想は感動的です。
 
ごちゃごちゃ色々な機能を盛りたがる日本の家電と真逆の方向性で、起動速度の爆速さ、利便性、Bluetooth内蔵という、痒いところに手が届く、本当に開発者が自分で使用して必要な機能を厳選したことが分かるこだわりに頭が下がりました。
 
10年前に買った我が家の安物オンボロ24インチ液晶テレビが、たった6980円でネットに繋がり、ワイヤレスイヤホンも使用できる最新のスマートテレビに生まれ変わり大満足な買い物です。
 

ちなみに我が家に4K対応の機器は一切無いのに、製品名にMAXとあるのでてっきり高性能な上位機種なのだと勘違いして買ってしまいました。性能は通常版よりやや高いらしいのでギリギリセーフとします

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