トレーラー
評価:70/100
ジャンル | 放置系 サバイバル シミュレーション |
配信日(日本国内) | 2018年6月11日(PS4版) |
開発(デベロッパー) | Bethesda Game Studios Behaviour Interactive |
開発国 | アメリカ(ベセスダ) カナダ(Behaviour Interactive) |
ゲームエンジン | Unity |
ゲームの概要
このゲームの目的はボルト(核シェルター)の監督官となり、『フォールアウト』シリーズお馴染みのマスコットキャラであるボルトボーイ風のボルト居住者を増やしながら、シェルターを下に下に拡張していくというものです。
基本プレイ無料の、放置系に分類されるようなソーシャルゲームとしては、無課金でも充分楽しめる良心的な部類です。
常に核シェルター内の資源を確保し続けなければならないサバイバル要素が強く、中毒性があるのが大きな特徴です。
ちょっとした隙間時間を根こそぎ盗む、渋いリアルタイムシミュレーション+サバイバル+育成
このゲームは、常にリアルタイムで減り続けるシェルターの電力・食料・水という資源を供給し続けながら、ボルトの住人を増やし、施設を拡張していくことが目的となります。
最初は、各キャラごとに設定されたS.P.E.C.I.A.L.(スペシャル)の数値を参考に、そのキャラが得意とするセクションへと適切な配置をする必要があります。各セクションには全てS.P.E.C.I.A.L.の数値のどれかが割り振られており、適切に配置すると作業時間が短縮されるという具合です。
シェルター内の新施設は、ボルト居住者の数を増やせば増やすほどアンロックされ、ゲームを進めると居住者をシェルター外のウェイストランドへのクエスト派遣が可能となります。
その他にも、ラジオで新たなボルト居住者を募集したり、武器や服のクラフトも可能となったり、徐々に行えることが増え作業が煩雑に。丁度『フォールアウト4』の拠点の発展要素だけ抜き出して、大幅に簡略化しシミュレーションゲームにしたようなイメージです。
基本プレイは無料で課金要素のあるゲームなため、何か作業を実行しようとすると長めの待ち時間が発生します。それを希少アイテムであるヌカ・コーラ・クアンタム(課金アイテムでもある)を消費することで時間短縮できるというソーシャルゲームではよくある仕様です。
そのため無課金でこのゲームを長時間プレイしようとするとひたすら待ち時間ばかりとなり、かなり退屈です。しかし、ゲームをダウンロードしている合間や、メインでやっているゲームに飽きて気分転換したい際には重宝します。
プレイ中は常に各セクションを巡りシェルター内の資源を補充したり、ちょっとした育成要素があるため各キャラをトレーニングしてステータスであるS.P.E.C.I.A.L.を強化したり、クエストでレアアイテムやキャップ(お金のこと、『フォールアウト』の世界はコーラのキャップが通貨代わり)を探したりと、作業量はそこそこあります。
ゲームをやるほど、クエスト時や敵の襲撃の際に重宝する強力な武器が欲しくなったり、最新の設備にアップグレードしたくなったり、資源回収を効率的に行うため施設を適切に再配置したくなったりと、何かしらあれがやりたいこれがしたいという欲求が生まれ続けます。しかし、いざそれらを実行しようとすると無課金では膨大な時間を要求され、課金に誘導……と、ソーシャルゲームらしい時間や効率を人質に金銭を要求してくるゲームデザインとなっています。
まとめて選択できないストレス
ゲームをしていて最も気になるのは、緊急時などキャラを別のセクションに移動させなければならない際に、キャラを複数まとめて選択出来ないことです。
基本は、スマホでタッチ操作でプレイする用のゲームなため、ここら辺はパッド操作にあまり最適化されておらず、ややストレスが溜まりました(それでもsteam版をマウスでプレイするよりかは快適でした)。
同じような平面のリアルタイムストラテジー的な要素のあるゲーム『グリムグリモア』のようにストレス無くキャラをまとめて同時選択出来れば文句ありませんでした。
最後に
個別要素に注目するとどれもこれも物足りないですが、数が多いため総合すると相当な作業量となり、その中毒性でゲームを中断させてくれない、中々侮れない魅力があります。
時間さえ掛ければ無課金でも十分楽しめる、非常に良心的なシミュレーションゲームです。