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【#20】リライト作業に四苦八苦、そしてデブリシーズン1を鑑賞した4月

はじめに

 
今回のミニ・ブックレビューは2022年4月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。
 
今月はブログ内のほとんどの記事をリライトする作業に月の4分の1ほどの膨大な時間を費やしました。
 
ここ1年以内に書いたものはいいとしても、さすがに4、5年以上も前に書いた記事をそのまま放置するのは恥ずかしくなり、いざ始めるとこれが想像を絶するほどのゴミ文章で、自分で書いた文章を読み返し勝手に苦しむマッチポンプ状態に苦しみました。
 
読み辛いだけで必要のない文章を問答無用でバッサバサと切り落としていると、途中から長い時間を掛けて書いた文章を削る行為に断捨離のような執着を捨てることに近い妙な快感を覚え、そのままハイの状態となり、中には文章が半分や3分の1まで減ったものもあります。
 

5、6年分の記事を一気にリライトすると軽く人生の走馬燈状態に陥り、精神状態がややおかしくなります

 
リライトしていると現在では通じない考え方やガラッと意味合いが変わってしまった箇所があり、時代の変化を否応なしに感じます。
 
例えば、ゲームのレビューで“携帯機向けのゲームデザイン”という言葉が何度も登場しますが、そもそも現在に専用の携帯用ゲーム機がないため、この考え方自体が過去のものであるとか、PS2時代の高難易度だった頃の『モンスターハンター』をモンハンの基本として扱っており、現在の完全にライト化したモンハンをベースとした場合意味が通じないなど、様々な齟齬が目に付きました。
 
好みもここ数年で劇的に変化し、過去の自分が褒めている箇所が今はまったく興味がなかったり、そもそも作品の理解が浅すぎて読んでいて恥ずかしく、今の自分ならもっと深い深度まで潜って読解できるのに悔しいなど、様々な思いに苛まれました。
 
リライト作業以外では、今月は海外ドラマをダラダラと見る時間が多く、これが思いのほか幸せでした。もはや海外ドラマはクオリティ的にほぼ映画と変わらず、映像面で不満を覚えることは皆無です。
 
そんな豪華な映像を気分が向いた時だけサブスクで1話だけとか、時間があって一気に見たいなら何話連続で見てもいいと気楽に視聴出来るのが最高で、自分が海外ドラマから離れている間に作られた新作などをチェックするのが楽しくて仕方がありません。
 
結局、数々の傑作を押しのけ『デブリ シーズン1』という超常現象以外はまったく面白くもないドラマを最後まで見るなど、自分でも何をしたいのかさっぱり分からないほど気の向くままな自然体でドラマを見続け、この開放感がたまりませんでした。
 

小説 4冊

 
・『デューン 砂の惑星 [新訳版] 上・中・下』 著者:フランク・ハーバート 訳者:酒井昭伸
 

 
1965年に出版され、優れたSF作品に贈られるヒューゴー賞と、優れたSF小説に贈られるネビュラ賞を同時に受賞するという快挙を成し遂げた世界的ベストセラーSF小説です。
 
全宇宙で唯一の貴重な香料“メランジ”が採取できる砂の惑星アラキス(デューン)を巡り、帝国や貴族たち、砂漠の民フレメンなど、多数の勢力の思惑が交錯する壮大なSF群像劇です。
 
約60年前に書かれたとは思えないほどぶっ飛んだアイデア群に度肝を抜かれ、後世のあらゆるSFに影響を与えたという事実も納得の完成度でした。
 
この小説はそもそもドゥニ・ヴィルヌーヴの映画版を見てストーリーがさっぱり分からず、嫌々勉強のために読もうと思って手を出すと、その古さを一切感じさせない面白さに惹き込まれたので、むしろ映画版の内容が分かり辛くて良かったとすら思えます。
 

もし映画版だけでストーリーが理解できていたら原作小説に手を出しませんでした

 
・『信州吸血城 源平妖乱シリーズ #2』 著者:武内涼
 

 
平安時代の末期、源義経が属する鬼狩り集団“影御先かげみさき”と、血を吸う鬼たち“邪鬼”との戦いを描く伝奇アクション小説『源平妖乱』シリーズの2巻です。
 
2巻は義経と同族である木曾きそ義仲よしなかが魅力的な好人物として描かれるのと、前巻の問題点をあらかた潰してよりアクション部分が洗練されているなど、単純な中毒性では前巻より上です。
 
ちなみに、去年の暮れに大河ドラマ『風林火山』を見ていたため、武田家が治める甲斐かいと、武田信玄の側室である諏訪御料人すわごりょうにんの出身地であり、2巻の主要な舞台となる信州(信濃しなの)の地理が頭に入っており、非常に助かりました。
 

 
このような信濃や甲斐、越後の位置関係や、信濃という土地と木曾義仲や諏訪御料人の関係などが分かるか分からないかで歴史ものの楽しさが数段変わるので、大河ドラマを見ておいて大正解でした。
 

書籍 1冊

 
・『イラストでわかる日本の甲冑
 

 
日本の甲冑の歴史をイラストや写真で丁寧に解説する本です。
 
この本は、自分がいかに甲冑というものを漠然と捉えていたのかを教えてくれる貴重な一冊でした。
 
甲冑の種類や、どのような手順で甲冑を身に着けるのかの説明、部位事にどのような役割があり、どんな素材や構造で作られているのかなど、甲冑に関することが詳しく解説されており、この本を読む前と後では甲冑の見え方が一変します。
 
時代ごとに武士が使用する武器が変わるとその武器に応じて甲冑の構造が変化し、戦が大規模になると大量生産するために構造がシンプルに改良された甲冑が生まれるなど、どのように武器や戦術、さらには時代ごとの経済事情と甲冑が関わるのか解説されており理解が深まります。
 
この本は本屋で一目惚れしたものの、約2500円もするため購入に躊躇しましたが、ページをペラペラめくっているだけで楽しく、歴史関連の本の中ではトップクラスに買って良かったと思える一冊でした。
 

最後に

 
今月は約150記事ほどリライトする作業に費やしたため、ほとんど読書も出来ずに終わってしまいました。
 
来月も海外ドラマを楽しみたいので読書量は少ないと思います。
 
 
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