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月刊ミニ・ブックレビュー #08 2021年4月号

はじめに

 
 今回のミニ・ブックレビューは2021年4月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。
 
 今月は金銭的に厳しく、Kindle unlimitedで読める無料の本だらけとなり、読書の選択肢が狭い月でした。
 

気ままに読みたい本が読めないのは苦痛です。ただ、制約がある分普段はあまり読まないような本に出会えるチャンスでもありました

小説 3冊

 
・『ツキノネ』 著者:乾禄郎
 
 
 ダムの底へ沈んだ小楷こかい町に存在した未来を予知する生き神“ツキノネ”の謎を追うサスペンス小説です。
 
 この小説は、記憶の画家フランコ・マニャーニが自身の記憶のみで、ナチス・ドイツに滅ぼされすでにこの世に存在しないイタリアの故郷ポンティトを精緻に描き出したという実話をモチーフとしています。
 
 そこに、自分の頭の池に身投げする古典落語の演目『頭山』の言葉によるハッタリの力を加え、小説ならではの魅力に溢れています。
 
 ツキノネを巡るサスペンスフルな展開意外も、養護施設の職員と児童の心の交流や、孤独に生きてきた天才画家の淡い恋心など、乾禄郎作品らしい繊細な人物描写も堪能できます。
 
 ただ、ラストは急ぎ足で話を雑に畳んで終わるため、余韻はイマイチです。
 
 
・『海鳥の眠るホテル』 著者:乾禄郎
 
 
 写真家志望の女と、アルツハイマー病の妻を介護し精神が疲弊していく初老の男、廃屋となったホテルに住み着く記憶喪失のホームレスと、三人の群像劇が絡み合い、徐々に廃墟のホテルに隠された秘密が明らかになっていくサスペンス小説です。
 
 終盤以外はこれといって派手な事件も起こらず、個々の人物の人生模様が淡々と語られるのみで非常に地味な小説でした。
 
 過去作である『完全なる首長竜の日』が徐々に現実と夢の境界が曖昧になっていく話なら、こちらは個々の記憶が混じり合い一体誰の記憶を覗いているのか曖昧になっていく倒錯感が売りです。
 
 
・『テンダーワールド』 著者:藤木稟
 
 
 ラスベガスの巨大ネットシティ“OROZ”を舞台に、サイバーパンクと神話とオカルトとスピリチュアルが混じり合うような何でもありのごった煮SF伝奇小説です。
 
 それぞれ単独の設定だけで小説を一冊丸々書けるほど濃密なアイデアを惜しげもなく投入しているため、情報を摂取するが快感で読むのが楽しくほぼ一気読みしてしまいました。
 
 ここ1年ほどは絶対に世間の流行に流されず、義務感で無駄な行動もしないと決め、その時々の直感だけで小説を選ぶというスタンスを徹底してきましたが、このような意外な傑作に出会えると心底自分のフィーリングのみに従う生活に切り替えて良かったと思えます。
 

書籍 14冊

 
 今月は薄い新書ばかりが続いたため、読んだ本数の割にぺージ数換算では大した量ではありません。
 
 
・『ウォーホルの芸術 -20世紀を映した鏡-』 著者:宮下規久朗
 
 
 “キャンベル・スープ缶”や“マリリン・モンロー”のシルクスクリーンなどで有名な20世紀を代表するアメリカの芸術家アンディ・ウォーホルの歩みと数々のアート作品に込められた意味を解説する本です。
 
 ウォーホルは、ありとあらゆるアート史の文脈で登場するため名前や有名どころの作品は知っていても、具体的な来歴や人となりは知らず、それを学べる貴重な一冊でした。
 
 移民の二世として貧しい家庭に生まれた後、商業デザイナーとしても純粋なアーティストとしても大成功を納め順風満帆と思いきや、知り合いに銃で撃たれ生死を彷徨うような大怪我をする起伏に富む人生はそれだけでドラマチック過ぎます。
 
 自身の存在を限りなく薄め鑑賞者に全ての解釈を委ねてしまうアート作品に対する解説も細かく、ウォーホルというアーティストに対する理解が深まります。
 
 ウォーホルの作品を詳細に追うことで、現代アートというものがどのような角度から社会を見つめ、何気ない事件から時代の空気を探り出しアートとして表現するのかという姿勢のようなものが窺えるのも非常に刺激的でした。
 
 それにこの本で最も考えさせられたのが、ウォーホルは静止画像の人動画の人ではないため、世の中がテレビの時代になると精彩を欠いていったという指摘です。主要メディアが新聞や雑誌などの紙媒体から、テレビのような動画が主体になると、そのメディアに応じた感性を持っていないと時代の空気が読めないという考え方は示唆に富むと思います。
 

ネットが当たり前で、それが日常となった現代において美術館に足を運んで美術を鑑賞する行為がもはやアート的なのかとついつい考えてしまいます

 
・『大人の教養としてのアート入門』 著者:山内宏泰
 
 
 アートの歴史を印象派の画家と葛飾北斎かつしかほくさいはじめ狩野かのう派などの一部の日本画家のみで説明する、とてつもない駆け足の絵画史解説本です。
 
 いくらなんでも絵画の歴史を印象派や、印象派に影響を与えた葛飾北斎、キュビズムを生み出したピカソだけで語るのは強引すぎで、これを一冊読んでも絵画に対してまとまった知識は何も得られません。
 
 マルチな天才のダ・ヴィンチも、画家の中の画家であるベラスケスも、光と影の魔術師のレンブラントもみんな写実的な絵画を目指した人たちで一括りにされるため、そのあまりの大雑把さに読んでいてやや呆れました。
 

印象派プロパガンダ本ですね

 
・『銀座の画廊オーナーが語る アートに学ぶ6つの「ビジネス法則」』 著者:高橋芳郎
 
 
 長年画商として絵を売り続けてきた作者が自身の人生体験を元に、アートを深く学ぶことでビジネスに必要な観察力が鍛えられ、結果的に柔軟な発想が行えるようになるといった教訓が書かれたビジネス書です。
 
 内容は、山口周さんのビジネス書に近く、それもそのはずで巻末の参考文献に『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』が記載されており納得しました。
 
 過去の様々なビジネス書をお手本にしたような、アートとビジネスに共通点を見出す手法は手垢まみれであまりパッとしません。
 
 しかし、画商として長年絵画を売り続けてきた実体験の話は興味深く読めます。特に、画廊で絵を漠然と褒めている客は買う気がなく、いちゃもんのような文句を付けてくる客のほうが実際に購入する割合が高いという話は意外でした。高い金を払い真剣に絵を買おうとしている人は僅かな問題や不満を神経質に気にするためという説明を読むと腑に落ちます。
 
 これを読んでいて思ったのが、レビュアーも真剣な人ほど細部の欠点の指摘が細かく、テキトーな人ほどなんでもかんでも褒めるケースが多いなということです。やはり、人間は真剣になればなるほど、対象に対して想いが強ければ強いほど、物を見る目が厳しくなって当然なのだと確信しました。
 

ダメなものを適当に褒める人は一切信用してはいけません

 
・『黒沢清、21世紀の映画を語る』 著者:黒沢清
 
 
 日本を代表する映画監督である黒沢清監督が、映画論を語った複数の講演内容をまとめた本です。
 
 一筋縄ではいかない映画を撮る人の映画論は作品同様にひねくれているということが分かる貴重な一冊でした。
 
 映画とは世界をカメラで四角く切り取り、その切り取った四角の外側を想像させることであるという持論はじめ、語られる映画論はどれも面白く、そしてどれも黒沢清作品を知っているとしっくりくるものばかりで、黒沢清映画が好きであれば絶対に楽しいこと請け合いの一冊です。
 
 
・『未来改造のススメ 脱「お金」の時代の幸福論』 著者:岡田斗司夫 小飼弾
 
 
 アニメ製作会社ガイナックスの元社長である岡田斗司夫さんと、プログラマーである小飼弾さんの対談本です。
 
 本の内容は、岡田斗司夫さんが提唱するお金より評価が大事という評価経済に関する話題や、師弟関係を現代のテクノロジーで再現するというオンラインサロンの原形のようなアイデア、ベーシックインカムに対するそれぞれの考え方など、お金に関した話題が広く語られています。
 
 さすがに2010年の本のため書かれていることが若干古く、情報的な価値はさほどありません。それもそのはずで、まだAmazonのKindleすら無かった時代に、すでに本の電子化が今後主流になるという話や、2010年の段階で岡田斗司夫さんの中でオンラインサロンを作ろうというアイデアがほとんど固まっていることが分かるなど、この本に書かれていることの大半が現実化しているせいで逆に内容が古く感じるという問題もあると思います。
 
 しかし、常人とはかけ離れた物の見方をする二人が対談しているだけに、単純になぜそのような飛躍した考えに至るのか、思考の道筋を辿るだけでも十分得る物があります。資本主義社会の中で、うまく立ち回り金を稼ぐことより、資本主義というルール設定が本当に現状に有効かどうかという根本を問い続け、ひたすら通貨に代わる新しい価値を模索し続ける態度は刺激的でした。
 

二人がすでに10年前に描いていた未来像に現実が追いついてきたといったところでしょうか

 
・『芸術起業論』 著者:村上隆
 
 
 日本の現代美術の第一人者である村上隆さんが、日本のアーティストが世界で戦うためにはどのような心構え戦略が必要か、そして日本の美術界やアーティストはいかに保守的で世界で通用しないのかという辛辣な批判が展開される芸術論エッセイのような本です。
 
 日本の美術界への不満や、世界と戦う気概がない軟弱な日本のアーティストへの怒り、自分を批判する頭の古い評論家に対して煮えたぎる敵意と剥き出しの感情を激しくぶつけるような内容で、読んでいて良い意味で疲れます
 

圧の強い表紙がそのままこの本を体現していますね

 
 まず今更ですが、この本を読んで村上隆作品の中でも有名なスーパーフラットというコンセプトがようやく理解できました。葛飾北斎はじめとする遠近感の乏しい日本画や、それの系譜である漫画やアニメといった平面(二次元)こそが日本文化の核と捉え、それを海外に翻訳して紹介するために考えられた企画なのだと解説されています。
 

日本人にはスーパーフラットより“超二次元”のほうが直感的に分かりやすいですね

 
 さすがにアートの本場で長年生存競争を生き残り続けているだけあり、相当な苦渋を舐めてきたことがアリアリと分かるほど苦労が文章からにじみ出ており、その気迫に圧倒されます。
 
 葛飾北斎を代表とするジャポニズムはただの欧米のアート史における補完的なものでしかなく正統な評価とはやや異なるイロモノという冷徹な視座や、日本のアートを世界市場に売り込むためには日本と海外のアートの文脈を徹底的に勉強して海外基準の文脈に翻訳しないとそもそも相手にすらされないという話は興味深く読めました。
 
 この本を読むと、たとえ日本の作品が海外で評価されたとしても、作品の完成度そのものが評価されていると言うよりはイロモノとして珍しがられているだけという可能性を常に念頭に置く必要があるなと考えさせられます。
 
 
・『はじめてのサイエンス』 著者:池上彰
 
 
 ジャーナリストの池上彰さんが、科学全般(物理学、化学、生物学、医学、地学、環境問題)を扱った講義を書籍化したものです。
 
 この本は、『おとなの教養』シリーズの続編として企画されたと書かれている通り、リベラルアーツ(一般教養)を扱う『おとなの教養』シリーズとほぼ同じ作りで、サイエンスだけに絞った番外編といった内容です。
 
 『おとなの教養』シリーズ同様、それぞれの分野が初歩的な浅い知識のみでやや物足りませんでした。
 
 ただ、ジャーナリストの池上さんらしく科学と政治の関係性が強調して語られており『はじめてのサイエンス』ではなく『はじめての政治とサイエンス』というタイトルでも良かったかなと思います。
 
 特に、中国の毛沢東が行った大躍進政策がいかに科学的根拠のないデタラメな政策で、そのせいで大量の餓死者が出て、森林が伐採されまくり日本に大量の黄砂が飛来する原因にもなったという失敗談は示唆に富む話でした。
 

いかに国の政策に科学的な視点が欠如しており、政界と財界の癒着のみで決められているのかよく分かります

 
・『最強の教養 不確実性超入門』 著者:田渕直也
 
 
 長年ファンド・マネージャーを経験した著者が、世界恐慌やリーマン・ショックといった実際に起こった世界的な株価暴落の実例を交え、投資において最も重要となる不確実で予測ができない様々なリスクについて解説する入門書です。投資に関する本ですが、単純に様々なリスクについて学べるビジネス書としても有用です。
 
 投資のテクニックではなく、人間の心理がいかに判断を鈍らせ、市場に多大な影響を与え、それゆえに未来を確実に予測することは誰にも不可能であるという基本的なことが書かれています。
 
 特に印象に残ったのが、何かをやる時だけではなく何もやらないことにもリスクがあり、このやらないリスクを認識するのは困難という話です。
 
 自分自身に思い当たったのは読書量でした。つい最近まで本を読む習慣がないのは、人生において何よりも大事な自己投資を放棄している状態であると認識できなかったので、まさにやらないリスクを認識するのは困難という話が身につまされます。
 
 
・『堀江貴文vs外食の革命的経営者』 著者:堀江貴文
 
 
 自身もWAGYUMAFIA(和牛マフィア)という飲食店を経営するホリエモンが、ライバルでもある飲食店経営者たちと行った対談をまとめた本です。コロナ禍の前に出版された本のため、細かい情報は古くなっています。
 
 前にYouTubeで語っていた、和牛を世界コンテンツとして捉えているというホリエモンの戦略に感動し興味を持ちましたが、ホリエモンの飲食店経営戦略がメチャクチャ面白くほとんど一気読みしました。
 
※動画の約4分44秒~
 
 ライザップを参考にしたという、最初から料理が出来る人間を雇うのではなく、調理自体は誰でも作れるように全てマニュアル化してしまい、コミュニケーション能力やパフォーマンス能力に優れた人間のみを採用するという、プロの料理人からは絶対に出ないであろう発想は斬新でした。
 
 前々から、何年もじっと耐えて修行を続ける職人をバカにするような発言を繰り返すホリエモンがなぜそのような言動を取るのか、この本を読むとその真意が一発で分かります。
 
 自分はオタク肌なので細部にこだわり抜く職人(クリエーター)原理主義的なところがあり、ホリエモンの起業家としての割り切った視点は逆に新鮮でした。ホリエモンからすると保守的な伝統を守るばかりで、時代に応じてビジネススタイルを変えない職人は思考停止にしか見えないのだとよく分かります。
 
 ホリエモンの対談相手は、プロの料理人でかつ店の経営もしている人がほとんどで、その人たちも職人として美味しい料理を作るだけで店を経営する知識やセンスがない同業者が多いと嘆く話が多く、似たような感覚なのだなと思います。
 
 職人的な飽くなき味へのこだわりと、経営者的な無駄のないコスト管理と客の満足度優先のパフォーマンス重視の姿勢はどっちが正しいというワケでもないと思いますが、職人的なこだわりだけが何よりも大事と一方的に決めつけている自分のようなタイプには経営者寄りの視点も学べ有意義な一冊でした。
 

日本の極端な職人賛美に対するアンチテーゼでもありますね

 
・『堀江貴文vsすし職人 鮨屋に修行は必要か?』 著者:堀江貴文
 
 
 ホリエモンと自身の店を経営するすし職人たちとの対談本です。
 
 鮨職人の苦労話や試行錯誤の話が多めで、『堀江貴文vs外食の革命的経営者』に比べホリエモンがただの聞き役に徹しており、あまり旨みはありません。そのため、ホリエモンの飲食店経営論を読みたい場合は物足り無さも感じます。
 
 それでも、元ラッパーやガン黒のギャル男だった過去を持つ変人の鮨職人たちのエピソードは面白く、読みものとしては及第点の満足度でした。
 
 
・『グルメ多動力』 著者:堀江貴文
 
 
 食べ歩きが趣味のホリエモンが、昨今のグルメ事情をマイペースに語る本です。それ以外も人気の飲食店経営者との対談も収録されています。ただ、本自体は極薄であっという間に読み終わる程度のボリュームしかありません。
 
 グルメにはまったく興味がないため、超人気のお店は予約が転売されているとか、最近のコンビニで売っている冷凍食品はそこらの努力不足の飲食店より遙かに美味しいとか、飲食店はインスタにいかに美味しそうに見える料理の写真をアップし適切なハッシュタグを付けられるかで売り上げが劇的に変わるといった初歩的なことを学べました。
 
 それに、ホリエモンと飲食店の経営者の対談は、自分の飲食店に対するこだわりの話や、これから実現させたいアイデアなど、安定した面白さです。
 
 しかし、本当に本と読んでいいのか怪しいくらい極薄のボリュームでどうやっても一冊の本としては物足りません。
 

さすがにこの薄さの本を読んで「本を一冊読んだ!!」と宣言するのがはばかられるほどペラペラです

 
・『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』 著者:堀江貴文
 
 
 こちらもホリエモンがグルメに関するこだわりを語る本です。
 
 飲食店経営者からの質問に答えるQ&Aコーナーのようなものもありますが、またもや極薄で、しかも巻末がホリエモン自身がプロデュースするグルメアプリ『TERIYAKI』で紹介したオススメの店リストとなっており、本と呼んでいいのかどうか不安なほどボリュームがありません。
 

本の3分の1がグルメアプリに投稿した文章を転載しただけというのはやる気がまったく感じられません。30分で読めるのでこれを定価で買うのはバカげています

 
 ホリエモンの外食産業に対する思いを語った本を何冊も読みましたが、結局のところ『堀江貴文vs外食の革命的経営者』が一番ボリュームと内容が充実しており、ホリエモンの飲食店に対する持論を知りたいならこの一冊で事足ります。
 
 
・『面白い生き方をしたかったので仕方なくマンガを1000冊読んで考えた →そしたら人生観変わった』 著者:堀江貴文
 
 
 ホリエモンがオススメのオールタイムベスト漫画を紹介する漫画ガイド本です。
 
 この本を読んでいて驚いたのが、漫画の好みがタレントの伊集院光さんとまったくと言っていいほど同じなこと。読んだことのない漫画が多いのにやたらタイトルに覚えがあるものばかりでなぜだろうと思ったら全部TBSの深夜ラジオである“深夜の馬鹿力”で伊集院さんが紹介していた漫画だらけなのだと気付きました。
 
 10代の頃から“深夜の馬鹿力”リスナーで、伊集院さんの漫画や映画、ゲームの好みは大体は把握していますが、こんなに伊集院さんと漫画の好みが被る人は初めて見ました。
 
 
 
 好きな漫画が同じなだけでなく、好きな理由や好きな箇所までそっくりなので、漫画の好みが極めて似た者同士すぎて怖いくらいです。
 
 よくよく考えると、二人とも理屈っぽく、寂しがり屋で、野球が好きで、新しいものにいち早く飛びつき、多趣味で、グルメで食べることが大好きと、共通点が数多くあり、性格が似ているから好みの漫画が似るのか、好きな漫画がそっくりだから行動が似るのかと、途中から読む漫画と人間性との関連に思いが至りました。
 
 ホリエモンが本の中で何度も漫画のキャラクターの厨二病っぽさが自分と重なると発言しているものの、そもそも厨二病という言葉を作ったのは伊集院さんなので、二人を知っているとあまりに似た箇所が多すぎて困惑する一冊でした。
 
 
・『健康の結論』 著者:堀江貴文
 
 
 ホリエモンが病気を未然に防ぐための予防医療の大切さについて語る本です。
 
 ホリエモンは日本全体のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を上げるため、医師と協力して予防医療に関する啓蒙活動を行っており、この本もその一環として書かれたものです。
 
 がんを未然に防ぐワクチンに関するトピックから、寝たきりになる主な原因である脳卒中の怖さ、他の病気を悪化させる歯周病の厄介さなど、病気を未然に防ぐためには情報が必須であり、そのため最新医療に関して興味を持ち、情報のアップデートを欠かさず行うべきと言う主張が書かれています。
 
 医療に関する情報はあっという間に古くなるため、書かれている情報自体に意味はなく、予防医療の大切さを訴えるという部分が主旨です。
 
 

最後に

 
 今月はホリエモンの本ばかり読み過ぎてすっかりホリエモンファンになった月でした。
 
 もはやベンチャー企業の経営者が世の中のビジネスチャンスをどう捉えるのかというビジネス書としての側面より、なぜホリエモンはこれほどまでに思考停止におちいった業界へ喧嘩を売らないと気が済まないのかという、ホリエモン個人の人生観に興味が移り、本を読めば読むほどそのひねくれた人間性に惹かれます。
 
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