はじめに
これからは月末にその月に読破した本をレビュー済みかどうかを問わずまとめて紹介する月刊読書記録という企画を始めたいと思います。
本は、一冊一冊、現状の自分の状態に合う・合わない、役に立つ・立たないという差が激しすぎて、とても読んだ本全てに時間をかけて感想を書く気にはなれません。そのため、一ヶ月分を一纏めにしたら負担が減るかなと思いこの企画を決意しました。
そもそも自分自身、他人のブログのレビュー記事やYouTubeのレビュー動画などを見る際は、一つ一つ作品をじっくり語るものより、複数の作品をまとめて次々に手短な感想を述べていくタイプのほうが見やすいので、読む側にとってはそっちのほうが負担が軽いかなとも思います。
初回は前月の2020年9月に読んだ本をまとめて紹介します。
小説 合計2冊
9月に読み終えた小説はたったの2冊のみ。
・塗仏の宴 宴の支度 著者:京極夏彦
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・塗仏の宴 宴の始末 著者:京極夏彦
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2冊といえど、どちらも文庫で1000ページずつ、合計2000ページ近くという通常の小説5、6冊分の大ボリュームがあるため、ページ数換算だとそこそこの量に達しており、いつもより少なかったとは微塵も思いません。
頻繁にネタにされるくらい本が超分厚いことで有名な京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズとあって月に2冊読むくらいが限界です。
毎回小説に手を付ける際は本当にこんな異常なボリュームの小説を読み切れるのかと懐疑的なまま読み始め、気付くと京極ワールドにどっぷり浸かり読み終えてしまっているというパターンが続くのは毎度のこと。
この頃1000ページ近い小説ばかり読んでいるせいで、400~500ページ程度の小説がペラペラに見えるほど感覚が麻痺してきますね
その他書籍 合計6冊
今月読んだ一般書籍はKindleのセールで安く買った電子書籍がほとんどを占め、合計6冊ほど。
・「最前線の映画を読む」vol.2 映画には「動機(ワケ)」がある 著者:町山智浩
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映画評論家の町山さんの著書である『最前線の映画を読むvol.2』は、前作同様にSTORESというサイトで購入できる音声ファイルの内容を文章にまとめただけなので、そちらを大量に購入しているため、特に新しい発見もなく。
音声ファイルを買って、今度はそれを縮めて文章に起こした本も読みと二重に課金している状態で若干損している感すらあります。
・知らないと恥をかく世界の大問題 -転機を迎える世界と日本- #10 著者:池上彰
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・知らないと恥をかく世界の大問題 -グローバリズムのその先- #11 著者:池上彰
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池上さんの『知らないと恥をかく世界の大問題』シリーズはもう11冊目とあり、さすがにマンネリ気味で新鮮な読書体験など望めず。
それでも世界情勢について基本的な知識が得られるため次も読みたいと思う鉄板中の鉄板シリーズです。
・多動力 著者:堀江貴文
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・メモの魔力 著者:前田裕二
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『多動力』と『メモの魔力』はビジネス書としては両方とも一定水準を超える完成度で楽しく読めました。
特にホリエモンのひたすら自分の好きなものだけに貪欲という姿勢は見習うべきところがあり、もう少しホリエモンの著作を読んで、考え方を吸収したいという欲が湧きました。
最近自分の中で一つのテーマである、昔は純粋に好きだったものに対して熱が冷めてしまった場合どう対処するのかという問題に対して、徹底的に興味が無くなったものは切り捨て、没頭できるものを新たに探し続けるというホリエモンの態度は一部参考にしたいなと思います。
少し前までは、ゲーム熱がすでに無くなっているのに、最初の数時間で飽きたゲームを無理矢理ガマンしてクリアするまでやり続けるという心底時間の無駄なことをしていたので、自身の体が発する好き・嫌い、楽しい・楽しくないというシグナルにどこまでも素直になるというホリエモンの姿勢に清々しさを感じました。
・形容詞を使わない大人の文章表現力 著者:石黒圭
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この本は、タイトルですでに内容が完結しており、タイトル以上の意味がないという困った一冊でした。
形容詞は口頭の会話では有効だが文章には不向きということに気付かせてくれたのは良かったのに、本当にそれだけの内容で買って得したのか損したのかハッキリしません。
新書によくあるタイプの全体の1%が有益で、残りの99%はひたすら惰性で読むのみという薄い本の典型でした。
これこそ冒頭ですでに出来ることをやり尽くし飽きているのにクリアするまで我慢しながらプレイし、結局それ以上何もなかったゲームのようなガッカリ感ですね
最後に
9月はあまり読書が充実していたとは言えない月で、やはりKindleセールで受動的に安い本をいくら買っても得る物がなく、多少値が張っても読みたいと心の底から願う本を買ったほうがより豊かな読書が出来るということを学んだのみでした。