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[アニメ]進撃の巨人 シーズン2(2期)〈感想・レビュー〉 

PV※一期を見ていない場合ややネタバレあり

 
評価:85/100
 
作品情報
放送期間
2017年4月~6月
話数
全12話
アニメ制作会社
WIT STUDIO

メモ

 
・シーズン2の範囲は原作コミックスで言うと8巻の終わりから13巻の頭までの内容
 

短評

 
 漫画のアニメ化作品としては前期から引き続き質が高いものの、一期のインパクトに比べるとやや落ち着いてしまった。
 
 立体機動アクションや巨人同士の格闘戦は見応えがあるものの、アクションシーン主体のシリーズ構成のため話が途中から始まり途中で終わるぶつ切り感が強い。
 

一期という超大型巨人との闘い

 
 他の漫画原作のアニメ群の中では相変わらず完成度は突出しており、見ていてクオリティ面で不満を覚えることはほぼ皆無です。
 
 ただ、一期があまりにもアクションアニメ作品としては怪物過ぎた反動で、なんとか一期から質を落とさず維持するのだけで精一杯という苦しさもそこここから感じ取れます。
 
 一期は荒木哲郎監督のキレキレのセンスのコンテや、大傑作だったルパン・ザ・サード 峰不二子という女の山本紗代監督がEDアニメーションに関わっていたりと、破格にもほどがあるほどの出来栄えで「これと比較されるのはキツイだろうな・・・・・・」と、二期のスタッフに同情してしまいました。
 
 一期に過剰なまでの気合いを入れた結果、越えなければならないハードルや満たさなければならない最低水準が高くなり過ぎて、自分たちで設定したハードルに自分たちで四苦八苦している感じです。
 
 二期を見たことで改めて一期は日本のテレビアニメの歴史に残るほどと言っても過言ではない域に達していたのだということを思い知らされました。
 

立体機動に思いを乗せて

 
 一期と同じで力点がほぼアクションに絞られているため、相変わらず立体機動も巨人同士の格闘も凄まじい完成度で、アクションが始まると画面が通常シーンの数十倍は活気づきます。
 
 特にドラマの展開と連動する、登場人物のほとばしる感情が乗っかった立体機動アクションは格別で、感情の爆発と、作画による激しいアクションが重なり合う瞬間はため息すら漏れるほどの美しさ。
 
 このキャラクターの感情をアクションに乗せるという基本的なことが出来ていないアクションアニメが多い中、本作は抜きん出た完成度で、様々な感情が入り混じったアクションで感極まるという贅沢なアクション作画体験が味わえます。
 
 やたら動くだけで何の感慨もないスカスカなアクションと異なり、巨人の重量感をしっかり描くことでそのまま世界観に厚みを出せていたり、斬撃に重みを加えることで切断に手応えを持たせたり、立体機動装置のワイヤーの巻き取りをしっかり描くことで作画の都合で高速に動いているのではなく、立体機動で高速に動いている人物を描写しているように見えたりと、力を入れる部分がことごとく適切。
 
 全編一つ一つのアクションのどの部分を際立たせると効果的なのかというバランス感覚が冴えており、一期と同様にアクションシーンは最高でした。
 

不満あれこれ

 
 本作の一番のガッカリポイントは超大型巨人が作画からCGになってしまったこと。
 
 これのせいで一番迫力が求められるはずの超大型巨人が進撃の巨人・鎧の巨人・獣の巨人などの主要な巨人たちよりも重みがなく軽そうという非常に残念なことになってしまっています。
 
 進撃の巨人という作品の看板的な存在でもある超大型巨人がこの迫力不足ではさすがに落胆させられました。
 
 それに、仕方ないとは言え、リヴァイが丁度負傷して戦えない時期から始まり、そのまま終わるため、一回たりとも人類最強であるリヴァイの立体機動アクションが拝めないことも物足りないです。
 

最後に

 
 明快な一期の衝撃に比べると、何とか一期の出来に近づけようとする必死さが混じっているためやや気を使ってしまいます。
 
 それでも原作の進撃の巨人という傑作漫画の魅力を損なうどころか強める豪華さは健在で、退屈に感じる瞬間はほぼありませんでした。
 
 この完成度で映像化してくれるだけで感謝の念しかありません
 

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