レビュー済みのテレビアニメの中でおすすめ作品をランキング形式でまとめました。今後も随時更新。
点数はただの目安でしかなく、無いよりはあったほうが分かりやすいだろうという程度の理由で付けているため、それほど厳密な意味はありません(その時々の気分でなんとなく付けることが多い)。
リアル系ロボットアニメ、ローファンタジー・ハイファンタジー問わず、ファンタジー作品が好みなので、これらのジャンルはやや評価に恣意的な補正が掛かります。
- おすすめTVアニメランキング
- 1位 新世界より 評価:100/100
- 2位 シドニアの騎士(1期) 評価:95/100
- 3位 幼女戦記 評価:95/100
- 4位 メイドインアビス 評価:90/100
- 5位 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 評価:85/100
- 6位 進撃の巨人 シーズン2 評価:85/100
- 7位 化物語 評価:85/100
- 8位 エロマンガ先生 評価:85/100
- 9位 ポケットモンスター ジ・オリジン 評価:80/100
- 10位 Another(アナザー) 評価:80/100
- 11位 ナイツ&マジック 評価:80/100
- 12位 グリザイアの果実 評価:80/100
- 13位 僕だけがいない街 評価:80/100
- 14位 ヘヴィーオブジェクト 評価:80/100
- 15位 Re:ゼロから始める異世界生活 評価:80/100
- 16位 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 評価:80/100
- 17位 がっこうぐらし! 評価:80/100
- 18位 クズの本懐 評価:80/100
- 19位 ソードアート・オンラインII(2期) 評価:75/100
- 20位 六花の勇者 評価:75/100
- 21位 Charlotte(シャーロット) 評価:75/100
おすすめTVアニメランキング
1位 新世界より 評価:100/100
放送期間
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2012年10月~2013年3月
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話数
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全25話
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アニメ制作会社
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A-1 Pictures
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人類が超能力に目覚めてから1000年後の未来。そこは大人が子供の品質を家畜のように管理する世界で・・・・・・。
草薙(くさなぎ)による背景美術によって命を吹き込まれた神栖66町の風景が美しく、目に焼き付く。
超大作である原作小説にまるで物怖じせず、大胆な映像技法で攻めまくる姿勢が実を結んだ奇跡の傑作。
原作の風情を理解し、その魅力をこぼさず映像化する力量を持つ映像作家に巡り会えた本当に本当に幸福な作品。
A-1ピクチャーズは果たしてこの先これを超える作品なんて作れるのだろうか・・・・・・。
2位 シドニアの騎士(1期) 評価:95/100
放送期間
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2015年4月~6月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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ポリゴン・ピクチュアズ
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人類を襲う未知の生命体である奇居子(ガウナ)の脅威から逃れ、人という種を存続するため宇宙を旅する恒星間宇宙船シドニア。100年間ガウナとの接触が無い平和な日々が続くも、そんな平穏も終わりを告げ再びガウナの脅威がシドニアに迫る・・・・・・。
無駄が徹底的に排除された軽快な進行テンポ。マクロスをも凌駕する超ハイスピードバトルの興奮。弐瓶勉原作漫画の味を見落とさず映像化して見せるポリゴン・ピクチュアズの確かな手腕。
作品のどこを見渡しても欠点が見当たらない、綿密な計算とズバ抜けたセンスだけで出来た怪物ロボットアニメ。
3位 幼女戦記 評価:95/100
放送期間
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2017年1月~3月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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NUT(ナット)
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死の間際ですら非合理なことを一切認めない無信仰ぶりを正すべく、創造主存在Xにより戦争の絶えることのない過酷な異世界へ転生させられたエリートサラリーマンの主人公。異世界で目覚めると自身の体がターニャという名の幼女になっており・・・・・・。
とにもかくにも、頭は出世と保身のみの血も涙もない中年のエリートサラリーマンが幼女に転生するという奇抜な設定を成立させる悠木碧さんの演技力が圧巻。
主役の魅力だけでなく、暗めの色彩で丁寧に描かれた世界大戦を目前に控える20世紀初頭ヨーロッパ風の異世界に漂う重い空気の表現や、爽快さがありつつ暴力の匂いも染み込んだ魔導士同士の激しい空中戦など、アイデアの奇抜さにのみ頼らず、それを支える骨太な美術やアクションの作り込みも見事。
キャラクターと各要素が二人三脚の対等な関係を築けており、見ている間中ずっと幸せ。
アニメ制作会社NUT(ナット)の初アニメ作品だけに、熱気がこもった力作に仕上がっている。
4位 メイドインアビス 評価:90/100
放送期間
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2017年7月~9月
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話数
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全13話
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アニメ制作会社
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キネマシトラス
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人間の冒険心をくすぐる世界最後の秘境である謎の大穴アビス。アビスに魅せられた伝説の探窟家を母に持ち、自身も一人前の探窟家に憧れる少女リコ。アビスで発見された記憶喪失の機械少年レグ。二人は降りたら最後、二度と地上には戻れないアビスの底を目指し危険な冒険の旅に出る。
少年漫画のような取っ付きやすさを備えながら、見惚れてしまうほどの格調ある美術、繊細な音楽が見る者を迎えてくれる、親しみやすさと豪華さを両立させた文句の付け所のない完成度。
原作漫画のわずかでも均衡が崩れたら台無しになり兼ねないデリケートなこだわりを映像化して見せた、優しくもあり厳しくもある、作り手の創作魂が宿った大傑作ハイファンタジーアニメ。
そして、ナナチが殺人級にカワイイ!!
5位 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- 評価:85/100
放送期間
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2013年10月~12月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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サンジゲン
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地球温暖化による海面上昇と呼応するかのように出現した無人の艦船群、通称霧の艦隊により、海を奪われ陸地に篭ることしか出来なくなった人類。主人公の千早 群像(ちはや ぐんぞう)と、人類に味方する霧の潜水艦イオナの元に、そんな現状を打破するかもしれない、人類の切り札として開発された新型兵器の輸送依頼が舞い込む・・・・・・。
コスト削減のために作られたような、いかにも命が宿っていない機械的なCGの動きを巧みに避け、手描きアニメの良さをCGアニメに生かした動きのキレは圧巻。
潜水艦ものとしての互いの数手先の動きを読み合う戦術戦と、打って変わって激しい艦隊戦のアクションともに完成度が高く、見ている最中はずっと幸福感に包まれる。
歴史あるテクニックと最新の技術が融合した、サンジゲンという3DCGアニメ制作会社の情熱と魂がこもった傑作。
6位 進撃の巨人 シーズン2 評価:85/100
放送期間
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2017年4月~6月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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WIT STUDIO
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前期から引き続き目を見張る超絶クオリティの立体機動アクションや打撃の重みを感じさせる巨人同士の激しい格闘戦の迫力は圧巻。
一期同様、見ている間中はずっと進撃の巨人という作品をこの豪華な映像で堪能できる幸せに浸れる。
ただ、一期の単純な高揚感に比べると、この無理のあり過ぎる質の高さは一体いつまで維持できるのだろうかという不安も生じてしまう。
7位 化物語 評価:85/100
放送期間
web配信 |
2009年7月~9月
2009年11月~2010年6月 |
話数
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全15話
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アニメ制作会社
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シャフト
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西尾維新原作という、セリフだらけであまり映像化に向かなさそうなアクの強いどちらかというハンデに近いような題材をエキセントリックな記号剥き出し表現で見事映像化に成功した作品。
やはりどうやっても全編セリフだらけな会話アニメのため、ややツライ瞬間もあるものの、シャフト的(新房監督的)な美少女キャラと狂った映像表現のハーモニーに魅了される。
新房監督が美少女アニメを作るとやたらサイコ美少女アニメ化するものの、それらの中でもヒロインたちの揺れ動く捉えどころのない無秩序な内面を浮かび上がらせるのに、同じくグラグラと安定性に欠ける前衛的な記号表現を用いるという、テーマと演出アプローチが完全に一致している大傑作。
8位 エロマンガ先生 評価:85/100
放送期間
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2017年4月~6月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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A-1 Pictures
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現役高校生ラノベ作家の和泉正宗(いずみ まさむね)と、現役中学校不登校児&対人恐怖症&引きこもりイラストレーターの紗霧和泉 紗霧(いずみ さぎり)の義理の兄妹コンビが世界最高のラブコメライトノベルを書き上げるべく、ライバルのラノベ作家たちと切磋琢磨する妹ものラブコメアニメ。
メインヒロインに専属アニメーターを設定するという贅沢な手法でキャラクターの細かい演技を徹底し、テンポ抜群の会話劇でグイグイ話を引っ張り続けるという、革新性はないものの、既存の手法を極限まで磨き上げることで実現した贅沢過ぎるラブコメ体験が味わえる傑作。
ラブコメ最高!!
9位 ポケットモンスター ジ・オリジン 評価:80/100
放送期間
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2013年10月
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話数
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全4話
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アニメ制作会社
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Production I.G(1話)
XEBEC(2.3話) OLM(4話) |
自分が死ぬほど嫌いなノスタルジー系の作品なので、その部分(ごついポケモンが大活躍する部分以外)は一切評価しないものの、四話の冨安監督のコンテワークのセンスは圧巻。
絵コンテのリズム感が好みとどんぴしゃなため、アニメーションのテンポを味わえるだけで快感。
ゲームのキャラクターがいかにもアニメ的なけれん味のある動きで伸び伸びと暴れまわる様を眺めるだけで至福のひと時を堪能できる。
10位 Another(アナザー) 評価:80/100
放送期間
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2012年1月~3月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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P.A.WORKS
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ガールズ&パンツァーの水島努監督による、BLOOD-Cに続く悪趣味なまでの壮絶血みどろホラーミステリー。
ジワジワと染み入るように増すパラノイア的な恐怖をアシストするバランス感覚に優れたホラー演出。まるでゲーム的ですらある、悲劇を回避するイベントを成立させるフラグを探して回る先が気になるストーリー。そして、作品の空気を体現するといっても過言ではないミステリアスで魅力的なヒロインの存在。
若干3年3組周りの設定がゆるゆるで気になる箇所も多々あるものの、エンタメ職人的な水島努監督らしく、きっちりホラーアニメとして高水準にまとめあげており、安心して楽しめる良作。
11位 ナイツ&マジック 評価:80/100
放送期間
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2017年7月~9月
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話数
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全13話
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アニメ制作会社
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エイトビット
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3DCG制作
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オレンジ
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ロボットマニアの天才プログラマーが死後に異世界に転生。生前のプログラミング技術を駆使し異世界ロボット開発にイノベーションをもたらす新感覚ロボットアニメ。
ストーリーは浅く、溜めもなく、主人公が天才な上に無敵すぎて緊張感もなし。終始ご都合主義展開の連続で、作品バランスも見終わった後の余韻もすこぶる悪い。
ただ、エイトビット渾身の作画力と3DCG(ロボット)を担当したオレンジのセンスの良いメカ周りの美術やキレの良いロボットアクション演出のおかげで映像作品としては非常に見応えのある作品に仕上がっている。
中盤以降の次から次に惜しげもなく新型機や新装備が登場し続ける技術革新の波状攻撃は、他のロボットアニメとは質の異なる高揚感を味わえる。
12位 グリザイアの果実 評価:80/100
放送期間
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2014年10月~12月
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話数
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全13話
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アニメ制作会社
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エイトビット
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原作はフロントウイングのアダルトゲームで、ハーレム要素多めのエロティックサスペンスアニメ。エイトビットが制作の深夜アニメのため、パンツや乳首など性描写が露骨。
的確な間の外し方を心得た軽妙な会話劇を主体としつつ、シネスコサイズのアスペクト比初め、映像の随所に緊張感をもたらす様々な工夫が凝らされた良質なサスペンスアニメ。
全編ダイジェスト的で進行が慌ただしく、エロ描写もしつこくてジャマなど、不満もそこそこあるものの、ナンセンスなコメディあり、過酷なサバイバルありで、エイトビットというアニメ制作会社に対する評価が急騰するほどのセンスの良さを誇る。
続編のグリザイアの楽園は、果実では伏せられていた主人公の過去を処理していくひぐらしのなく頃ににおける解のような作りで、果実ほどの新鮮さはない。トーンとしては果実よりもずっとシリアス寄りだが、果実で謎だった部分に単に説明的に後始末を付けていくだけで、もはやシネスコサイズの利点はなく、果実のほうが遥かに面白い。
ただ、0話(迷宮)のエロティックなシーンの見せ方は、果実のヘタクソなエロ描写を完全凌駕するほどの巧みさで驚かされる。
13位 僕だけがいない街 評価:80/100
放送期間
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2016年1月~3月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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A-1 Pictures
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うだつの上がらない漫画家である藤沼悟(ふじぬまさとる)は強制発動するタイムリープ能力に悩まされる毎日を過ごしていた。そんなある日、過去の未解決事件の犯人により家族が殺害され悟は犯人に仕立て上げられてしまう。悲劇を食い止めるため、全ての元凶である未解決の児童連続殺害事件が起きる昭和63年(1988年)へとタイムリープし、犯人を突き止めるため奔走する。
原作漫画の持つストーリーの重々しさを最大限引き出すアニメアニメし過ぎないように気を使ったやや実写っぽい落ち着きのある作風や、単純なアニメーションとしてのクオリティも非の打ち所がなく、A-1ピクチャーズのTVアニメの中でもトップクラスの完成度。
海外の良質なサスペンスドラマと真正面から勝負しても、映像面でもシナリオ面でも軽く圧倒できる貴重な作品。
14位 ヘヴィーオブジェクト 評価:80/100
放送期間
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2015年10月~2016年3月
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話数
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全24話
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アニメ制作会社
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J.C.STAFF
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3DCG制作
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サンジゲン
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大型兵器オブジェクトの登場により戦死者の出ないクリーンな戦争が繰り返される近未来。そんな、あらゆる兵器を一掃し戦争の覇者となった大型兵器オブジェクトに最弱の工兵が知恵と機転だけで戦いを挑む、アリvs巨象図式のアニメ。
真っ向勝負では勝ち目のない局地戦に特化した最新の第二世代オブジェクトに対し、旧式のオールラウンド型第一世代オブジェクトの性能不足を工兵が工作戦でサポートしながら世界中の戦場を転戦していくという設定が秀逸。
一つ一つは若干物足りないものの、アイデアの物量で畳みかけてくるシチュエーションの豊富さと、サンジゲンが手掛けた巨大兵器オブジェクトの迫力は圧巻。
15位 Re:ゼロから始める異世界生活 評価:80/100
放送期間
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2016年4月~9月
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話数
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全25話
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アニメ制作会社
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WHITE FOX
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コンビニ帰りに異世界に召喚された高校生ナツキ・スバルが、死ぬと過去に戻れる死に戻りの能力を駆使し、殺される運命にある大切な人を救うため、何度も何度も時間を遡る異世界ループもの。
いかにもコミカルでライトノベル的な軽めな異世界もの……と、思いきや、無慈悲なまでに主人公の精神をえぐり続ける過酷な展開の連続と、それでも絶望から這い上がるためもがき苦しむ終盤は、物語の行く末から目が離せなくなる。
ジョジョのスタンド攻撃をループものシチュエーションに置き換えたようなサスペンスとしての面白さはもちろん、線が柔らかく見ていて疲れない上に飽き辛いキャラデザや、全25話の2クールアニメにも拘わらず、作画もほとんど崩れず高い水準で安定しており、映像面にも抜かりがない。
ローファンタジー作品として見ると魅力に乏しいものの、ループものサスペンスアニメとしては非常にハイクオリティな完成度。
16位 ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース 評価:80/100
放送期間 |
前半:2014年4月~9月
エジプト編:2015年1月~6月(分割4クール)
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話数 | 前編:24話 エジプト編:24話 全48話 |
アニメ制作会社 | david production |
漫画ジョジョの奇妙な冒険 Part3(3部) スターダストクルセイダースをアニメ化した作品。
バトルものとしての激しい戦闘の興奮と、一転スタンド能力を駆使するサスペンスフルで知的な心理戦の緊張を同時に内包する懐の深さが魅力。
ただ、非常に攻めた作風だった一部・二部のアニメ版に比べるとやや無難になり、しかも分割4クールの全48話で若干話のテンポが遅く間延び気味で不満も覚える。
それでも、後半のエジプト編のED曲であるPat Metheny Group(パット・メセニー・グループ)のLast Train Homeという哀愁を誘うインスト曲が旅をテーマにした三部と相性が抜群で、旅の終わりを常に意識させられる感傷的なムードは原作には無い趣がある。
なによりも一部・二部同様、原作漫画を尊重する姿勢は相変わらず徹底されており、ジョジョらしさを何よりも優先する様は見ていて心地良い。
17位 がっこうぐらし! 評価:80/100
放送期間
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2015年7月~9月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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Lerche(ラルケ)
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日常系ほのぼのコメディタッチな作風をベースにしつつ、集中力を要求される入り組んだ視点の構造や、高度な脚本によるスリルのある会話劇など、ギャップによって生じる刺激が魅力。
ただ、過激さで気を引きつつも、最後はしっかり見せ掛けの日常に幕を引きキャラクターを成長させるという非常に品の良い余韻に胸を打たれる。
作品を好きになると同時にラルケというアニメ制作会社への好感も高まる両得な作品。
18位 クズの本懐 評価:80/100
放送期間
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2017年1月~3月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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Lerche(ラルケ)
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女子高生の
女主人公と男主人公の視点が交互する文芸チックな青春群像劇。
単純なアニメーションとしての魅力には乏しいものの、文芸寄りの作風らしく、既存の娯楽作品とはやや異なるアプローチを試みており刺激的。
終始登場人物同士の愛憎入り混じるネバネバドロドロな展開に反して、ラストが非常に前向きかつ爽やかな終わり方で、以外にも余韻が素晴らしいのに驚かされた。
19位 ソードアート・オンラインII(2期) 評価:75/100
放送期間
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2014年7月~12月
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話数
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全24話
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アニメ制作会社
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A-1 Pictures
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GGO(ガンゲイル・オンライン)というVRMMOゲーム内で、デスガンを名乗る謎のプレーヤーの行動により現実の人間が死亡するという不可解な事件が発生。キリトはデスガンが本当にゲーム内にいながら現実の人間を殺害できるのか調査するためGGOの世界に足を踏み入れる。
ハーレム要素が濃すぎてノイズだらけだった一期に比べ、安心して視聴できる落ち着きのある作品へと生まれ変わる。
ゲーム内設定をどのような映像で見せるのか戦略が練られており、ゲームのUIなどもしょぼさを感じず、かつ作画レベルも安定して高い良質な作品なため、ようやくそのポテンシャルを十二分に発揮できるようになった。
前半は、海外のサスペンスドラマにも匹敵する、クリフハンガー強めで先が気になる見やすい作りで、舞台となるバーチャルMMO-RPGであるGGO(ガンゲイル・オンライン)の設定も細かく描写され刺激的。後半は打って変わってややシリアスなドラマで作品を引き締めにかかるマジメな構成でバランスが取れている。
20位 六花の勇者 評価:75/100

放送期間
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2015年7月~9月
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話数
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全12話
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アニメ制作会社
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パッショーネ
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勝手の違うハイファンタジーの世界でクローズドサークル(密室ミステリー)をやるという変わったアプローチの作品。
序盤はそもそも映像的に成立させるハードルが高い王道ハイファンタジーに偽装して世界観をしっかり見せ説得力を持たせつつ、普通のハイファンタジーと明らかに異なる違和感をコンテに忍ばせ後で回収する巧妙な手法が鮮やか。
ハイファンタジーであるがゆえに世界観設定その他の説明に時間が掛かる分、若干山場にたどり着くまでが長く、話としてスロースターター気味という欠点はあるものの、一度疑心暗鬼状態に陥り、誰も信用出来なくなってからのヒリヒリする緊張感は絶品。
21位 Charlotte(シャーロット) 評価:75/100
放送期間
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2015年7月~9月
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話数
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全13話
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アニメ制作会社
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P.A.WORKS
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特殊能力に目覚めてしまった少年少女に襲い掛かる残酷な運命を描く、エンジェルビーツに続く、麻枝准×P.A.WORKSのタッグによるオリジナルTVアニメシリーズ第二弾。
特殊能力を私利私欲のためにのみ悪用する最低主人公の成長譚をベースにしつつ、麻枝准作品らしく、家族愛と絡めて当初想像した青春ドタバタコメディというお約束を裏切り飛躍するスリルも味わえるサスペンス性も健在。
終盤シナリオが取っ散らかり、そのまま消化不良で幕を引いてしまうという致命的な欠陥があるものの、ヒロインの友利 奈緒 は、一人で作品の価値を底上げしてしまうほど超可愛くて魅力的。