エンタメ不感症の患部に巻く包帯

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[レビュー]GTA(グランド・セフト・オート)5(steam版) その街、衰退とは無縁 〈感想・評価〉

トレーラー

 
評価:95/100
 
作品情報
ジャンル
オープンワールド
アクション TPS
発売日(日本国内)
2013年10月10日
開発(デベロッパー)
Rockstar North
開発国
イギリス
ゲームエンジン
RAGE(Rockstar Advanced
Game Engine)

メモ

 
・Xbox360版をクリア済みなので、それとの比較
・オフ専なのでオフラインモードのみ
 

短評

 
 PC版で加わった自分の好きな音楽を聴けるセルフラジオのおかげで車での移動や、単純なドライブの楽しさが飛躍的に向上した。
 
 初めてXbox360版をプレイした時ほどのインパクトはないものの、現行未だに世界最高峰のゲームであり続ける大傑作。
 
 

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ボリビアにも古代エジプトにもまだまだ遅れは取らん!!

 
 Xbox360版の時点であらゆる全てのゲームを過去の遺物にしてしまうことを目的に作られているかのような熱意が作品に刻み込まれていたこともあり、ちょっとやそっとの経年で舞台となるロスサントスの街の輝きが陰ることはありませんでした。
 
 映画のマッドマックス 怒りのデスロードと同じで、計測不能なほどの耐用年数を持つだけでなく、センスが呆れて気が遠くなりそうなほどの域に達しているため、もはやここまで来ると自分としては面白いうんぬんを通り越して、畏敬や畏怖の対象となるので、リラックスして楽しむという軽いノリでは到底できず、厳粛に淡々と作り手のこだわりをわずかばかりでも見落としてはならないと、神経を擦り減らしながらのプレイとなり、正直ちょっと疲れてしまいます。
 
 Xbox360版プレイ時はマップの広大さに圧倒されるばかりでしたが、さすがに今ではこれ級のものは他作品にもあるので、マップの広さ自体の強力なアドバンテージは弱まった感があります。ただ、マップの広さに対してある程度の冷静さを獲得できたことで、前回のただただ広いマップの中でシームレスに展開するミッションに感嘆させられるばかりだった状態とは違い、良くできたアドベンチャー部分に目が行く結果に。
 
 前回は(レーシングゲーム的な部分やTPS要素含む)アクション部分やキャラクターの魅力、セリフ回しのセンスの良さ、映画の影響部分など表面上の要素に気を取られ見過ごしていましたが、一回一回のミッションごとにやたら使い捨てられる贅沢なシミュレーター的なシステムやアイデアが多く、志向しているゲーム性に多分にアドベンチャー成分が含まれていることに気付きました。
 
 このほとんどその場でサクッと覚えて終わったら即忘れてしまうという、システムやアイデアをあっさり使い捨てていくかのような作りは、ゲームプレイにしつこさや押しつけがましさを感じさせません
 
 システム一つ一つに未練がましくこだわらないという余裕は王者の風格すら漂わせ、やはり本作を他のゲームとは頭一つ飛び抜けた別格な存在であると印象付ける要因にもなっていると思います。
 

革命的なセルフラジオの魅力

 
 本作をやるまでその存在すら知らなかったのですが、PC版だけ(コンシューマ版非搭載)の機能である、指定されたフォルダに好きな音楽データを入れると、カーラジオで好きな曲を聴くことが可能となるセルフラジオという要素が追加され、これがGTAⅤの乗り物移動部分の楽しさを劇的に向上させるとんでもない新要素で驚かされました。
 
 
 
 あんなに長くてダレがちな長距離の移動部分が、自分の好きな音楽を自由に聴けるというただそれだけの工夫でほとんど気にならなくなる……どころか曲をもっと聴いていたいのでタクシーでのファストトラベルすら自然と避ける様になってしまいます。
 
 海が一望できる海岸沿いの道路を走っていた時に、偶然AIRの主題歌の鳥の詩が流れてきた時はあまりの歌とロケーションのシンクロぶりに感動すら覚えました。
 
 

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なぜか鳥の詩が流れ出すとテンションが上がりやすい

 

 前々から、オープンワールドゲームのマップの広さという利点を犠牲にせず、移動をファストトラベルでショートカットして誤魔化さず、長距離移動に伴う煩わしさだけピンポイントで軽減できないものかと悩んでいましたが、まさかこんなお手軽な解決方法もあったのかと、若干脱力してしまいます。

 
 自分の好きな音楽をゲーム内でプレイと並行して流せるというシステム(メタルギアソリッド5のPC版のウォークマンの音楽再生機能など)は何度か見かけたことがありますが、GTAⅤのように作品のリアリティラインが高めで、かつ現代が舞台で、かつ車移動がメインで、かつカーラジオの魅力をゲーム体験の軸にしているという幾つもの条件を満たした作品でないとこれほどの効果を出すことは困難だと思います(MGSⅤ:TPPはステルスゲームのため、敵が徘徊するマップ内で音楽を流すと周囲の音が聞こえ辛くなりプレイに支障が出て邪魔でしかなかった)。
 
 なので、他の作品が安易に真似することはできないですが、オープンワールドゲームの移動周りの不満解消に対して一筋の光明の様なものを見出せた瞬間でした。
 
 

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不満あれこれ

 
 Xbox360版の時もやや気になりはしたものの、マップの広さに感動して欠点とまでは感じなかった航空機を使ったミッションが、マップの広さに慣れ、驚かなくなった今回はさすがにきつかったです。
 
 長い距離を航空機で移動し、ようやくミッションが終わると思ったらちょっとした操作ミスで墜落してやり直しさせられると心底ミッションを放棄したくなる衝動に駆られることが何度かありました。
 
 このような発売当初はマップの広さに驚愕し、体験が特殊なものと感じた要素がただのストレス源と化してしまった箇所も多く、マップの広さをウリにし過ぎな弊害もそこここに見受けられます。
 
 広大な舞台をうまく使ってダイナミックさを味わえる箇所は別として、マップの広さだけに依存してプレイ自体は作業的な部分は概ね退屈さが大幅に増してしまいました。
 

最後に

 
 クリアまで約30時間強ほど。
 
 作品を飾る善人も悪人も、基本まるでジョジョの登場人物たちのように清々しいほど屈託のない前向きな性格でカラッと爽やかだったり、車や人という血液が滞りなく循環することで一個の生命として機能するロスサントスという街の魅力は不変だったりと、何度やっても、いつやっても、やっぱり世界最高峰の一作。
 
 
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