エンタメ不感症の患部に巻く包帯

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[レビュー]Hotline Miami(ホットラインマイアミ) (PS4・PS3・steam版)〈感想・評価〉

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トレーラー(※グロテスク注意!

 

評価:90/100

作品情報
発売日(日本国内)
2012年10月24日
(steam版)
2015年6月25日
(PS3・PS4・PSvita版)
開発(デベロッパー)
Dennaton Games
開発国
スウェーデン

短評

 
 斬新さに加え、欠点らしい欠点が一つも見あたらないという堅実さも兼ね備えた死にゲーアクションシューティング。
 
 良いストレスを厳選し、悪いストレスを排除することに成功した大傑作中の大傑作。
 
 

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目に、耳に、記憶に、べっとりと血の様にこびりつく鮮烈なゲーム体験

 
 国産ゲームが無理に面白くしようとして要素を重ね、足し算的になりがちな傾向にあるのに反して、面白さを追及するよりもつまらなさを回避し引き算的になるという海外のゲームで多く見られる傾向のお手本の様なゲームデザインで、その完成度の高さに度肝を抜かれました。
 
 シンプルなルール、徹底してプレイヤーに与える情報を抑制し想像力をかき立てるシュールレアリスティック的でもあるストーリーテリングやビジュアルが高次元で融合し、見た目はスーファミレベルのグラフィックなのにも関わらず、それで表現的に到達可能と思われる領域を遙かに飛び越え、訴えてくる力があります。
 
 ゲームから漂う不穏さがよからぬことが起こりそうな未来を示唆し、そのただならぬ気配を察知してプレーヤーは常に緊張を強いられ、その緊張感をゲームへの没入度へ転化させることで死にゲーをやる際に必須な集中力や観察力を研ぎ澄まさせる役割も担わせるという、設定や雰囲気作りをゲーム性と乖離させない隙の無さも見事。どのマップも常にゲームフィールドであると同時に物語の舞台でもあり続け、つまらないと感じる瞬間が一秒たりともありませんでした。
 
 

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ゲームにおける運や不規則性の大切さが分かる

 
 自分は運などのランダム要素よりも堅実なレベルデザインやバランス調整のほうがゲームを面白くするのに遥かに大事だと思っていましたが、本作をやるとその考えが浅はかだったと反省させられます。
 
 ある程度攻略パターンが固まり同じようにプレイしていると思っても毎回微妙に変化するシチュエーションによりコチラの予測を裏切る反応のせいでやられたり、逆に難しいと思っていたステージがあっさりとタイミングが噛み合ってクリアできてしまったりと、良い意味でプレイにムラが生じ、マンネリ感を遠ざけることに成功しています。
 
 これが死にゲーというアプローチと非常に相性が抜群で、死んでからプレイ再開までのロードの速さと相まって、他のゲームでは味わったことのない様なテンポの良い、しかし飽きにくいトライ&エラーサイクルを生み、中毒性に磨きをかける結果に。
 
 

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PS4版はコントローラのタッチパッドに離れた場所への視点移動を割り振っている

 

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最後に

 
 間違いなくゲーム史に残るであろう怪物。出会えて本当に良かったと思える貴重で幸福なゲーム体験でした。
 
 
ホットライン マイアミ Collected Edition - PS4

ホットライン マイアミ Collected Edition - PS4

 
ホットライン マイアミ Collected Edition - PSVita

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