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えんみゅ~

遊☆戯☆王/超融合! 時空を越えた絆 〈感想・レビュー〉

トレーラー


評価:60/100
 
作品情報
公開日
2010年1月23日
上映時間
49分
アニメ制作会社
ぎゃろっぷ

アニメーションとしての完成度を墓地に捨て、話の整合性をゲームから除外し、異常な強さの敵カード群とデスティニードロー連発を融合し、手札からサスペンスを召喚

 
 本作はいちアニメーション作品としてはとても褒められた完成度ではありません。
 
 しかし、劇場版としては一つ前の『光のピラミッド』を見た際も感じた、デュエルモンスターズというカードゲームのルール設定とサスペンスジャンルとの相性の良さを再確認できました。
 
 デュエルモンスターズのいきなり1ターン目から攻撃力3000やら4000級のモンスターすら召喚できる展開の速さや、魔法カードや罠(トラップ)カード一発でフィールド場の強力なモンスターが全滅したり、逆に全滅したモンスターが全員復活したりという一発逆転が容易なバランス設定はサスペンスというジャンル映画的なことすら可能としており、その点は興味深かったです。
 
 これは強力なモンスターを召喚するのにある程度リソースを溜めるなど、ターンを要する様なルール設定のカードゲームでは出来ないことで、この一点において、サスペンス好きな自分としては楽しめました。
 
 原作の少年漫画が週刊連載で話を引っ張らなければならないため、衝撃的な展開を次週への繋ぎとするという要請によってカードゲーム自体が逆転が簡単に起こり得るバランスとなり、それが映像作品になると今度はサスペンスとしても機能するというでたらめな順序で成立しているのが面白いです。
 
 サスペンス展開を盛り上げたいという要請によって生まれたサスペンスの申し子でもあるデュエルモンスターズが面白いのは当然なものの、プラスカードゲームという性質上「このカードを使ってこのようなプレイングをした結果こうなった」という相手を負かす展開にある程度論理的な帰結もあるため、起こっていることはインフレしまくりな展開なのにそこそこ見やすいという利点もあります。
 

不満あれこれ

 
 どうしても気になったのは、歴代主人公三人がタッグを組み、3対1の変則的なデュエルをするという企画ありきのためか、その人数分の戦力差を補うため敵側の魔法やトラップ、モンスターカードの効果がほとんど何でもありのようになっていること。
 
 ここは単独で一度デュエルさせ、とても一人で適う相手ではないと見る側に印象づけさせてからタッグを組ませる展開のほうが自然だったと思います。
 
 それに、ブラックマジシャンとブラックマジシャンガールをデュエル中に突然会話させるといった子供向けというよりも人をバカにしているような、映画として下品極まりない演出はさすがにやめて欲しかったです。
 

最後に

 
 この面白さを理解するためには最低限デュエルモンスターズのルールを理解しておかなければならず、やや楽しむためのハードルが高いのが問題と言えば問題です。
 

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