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A.C.E.(アナザー・センチュリーズ・エピソード)2 〈レビュー・感想〉 操作性が向上するもゲーム性は低下した続編

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OPムービー
 
評価:55/100
 
作品情報
発売日(日本国内)
2006年3月30日
開発(デベロッパー)
フロム・ソフトウェア
開発国
日本

短評

 
 前作にあった操作まわりの欠点を補っていることや、クロスオーバー要素を強化し、キャラクター同士のやり取りのボリュームを増やすなど進歩の兆しが見える。
 
 しかし、前作に比べ激しく単調さが増すなど、新たな欠点も生まれトータルでは不満が多く残る内容。

 

強化されたクロスオーバー要素

 
 前作はロンドベル隊がスペースノイドを虐殺するというショッキングな事件を冒頭に置き、なぜそのような凶行に至ったのかという謎を解明していくという凝った作りだったのに対して、今作は無難にスーパーロボット大戦的な世界観クロスオーバーの王道スタイルを取っています。
 
 どちらがいいというワケではないものの、今回はそれぞれの世界観をうまく摺り合わせている箇所がいくつかあり、中でも初代マクロスの勝ち目の薄いゼントラーディ艦隊に突撃していくエピソードのカタルシスを中心としたラストステージはそこそこのスケール感があります。
 
 普通のスパロボだと最後は参戦作品がゲームオリジナルイベントの脇役になることも多いのに、本作はマクロスのエピソードに集約するような珍しい作りです。
 
 ただ、真っ当なストーリーテリングを極端に苦手とするフロム・ソフトウェアだけに満点にはほど遠いストーリー展開で、この程度の無難な王道スタイルにまとめるくらいなら、もっと歪なことをやって欲しいとも思いました。
 

機体のコピペ、ボリュームの水増し

 
 今作は、前作に比べ操作可能な機体がぐっと増えたものの、特に斬新と思うほどの機体はなく、ほとんどがコピペ機体だらけです。似たような操作感で似たような武装のため、新しい機体が増えても特に新鮮味がありません。
 
 敵の機体も同様で、大量の無個性な機体が的のごとく沸いてくるのみで、一体自分がどんな敵と戦っているのか、ほとんど認識できないほどでした。
 
 モビルスーツでもオーラバトラーでもアンチボディでもどれも似たような印象しか受けず、それぞれの作品の特徴をうまく表現できていません。
 
 さらにボリュームも前作より増えたものの、これも水増しとしか言えないような単調なミッションが多数を占め、ひたすら敵を倒すか、ターゲットを破壊するか程度の乏しいバリエーションです。
 
 今作は全体的に水増し感が半端では無く、プレイしていて機械的なプレイをしているだけで、終始退屈な印象しか受けなくなりました。
 
 前作のやや面倒だと思うようなミッション(マスドライバーで一撃死や自爆艦で一撃死など)が懐かしく思うほどの単調さで、達成感のある面倒なミッションや、フロム特有の少し変わったクリア条件のミッションなどをもう少し残してくれれば嬉しかったです。
 

操作性が向上、しかし……

 
 全体的に前作の操作まわりの不満には改善が見られます。
 
 ロックオンするときちんと敵に向かって射撃するようになった。近接攻撃ボタンと遠距離攻撃ボタンが別々になった。レスポンスが全体的に向上したと、ストレスは確実に減りました。
 
 しかし、中には改悪に近い要素も多くあります。
 
 前作ではボタンごとに攻撃が割り振られていたのが、今作からは前作と似たような複数のボタンに攻撃が割り振られたシフトタイプと、メイン武装を切り替えて特定のボタンだけで攻撃するセレクトタイプの二つから選べるようになりました。
 
 シフトタイプはL1ボタンを押しながらボタンに割り振られた武装を選ぶタイプで、メイン武装以外を使う場合は常にL1ボタンを押さないといけない仕様です。L1ボタンを押している間はダッシュボタンである×ボタンまで武装が割り振られるためやや面倒です(L1を押している最中はダッシュができなくなる)。
 
 セレクトタイプは、メイン武装を切り替える方式で、通常攻撃ボタンである□ボタン一つで全武装が使える仕様です。ただ、機体によっては5つも6つも武装が積まれており、うまく目的の装備に切り替えできない事態が発生します。ミサイルを撃ちたいのにミサイルに瞬時に武装を切り替えられず、延々違う武装を経由して選択する羽目になり、武装チェンジがストレスに感じます。
 
 この部分は前作に比べ煩雑さが増したので、ここは出撃前に武装を絞らせるとか、十字キーの上下左右に通常兵器やホーミング系のミサイル、ジャミングなどの特殊兵装など、武装のジャンルごとにボタンを割り振り、武装チェンジを体感で分かりやすくするなどの工夫が欲しかったところ。
 
 それに、一番落胆させられたのは、可変型の機体は変形まで武装の一つという扱いになり、前作のように両アナログスティック押し込みで簡単に変形できたのとは異なり、やや面倒になったことです。
 

最後に

 
 操作まわりの過度なストレスが軽減されたという改善点を、ゲーム性が低下して単調さが大幅に増してしまったという欠点が帳消しにするため、パッとしないのは前作同様。
 

A.C.E.シリーズ