えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

アニメ、映画、海外ドラマ、ゲームなどのエンタメ作品総合レビューブログ ※グローバルメニューは左上です

えんみゅ~

メダル・オブ・オナー/史上最大の作戦(PS2版) 〈レビュー・感想〉 凶悪なまでの超高難易度で第二次世界大戦を体感する死にゲーFPS

f:id:chitose0723:20191104125214j:plain

プレイ動画

 

評価:55/100

 
作品情報
ジャンル FPS
発売日(日本国内) 2002年10月4日
開発(デベロッパー) 2015, Inc.
開発国 アメリカ

短評

 
 最新のFPSと比べるとさすがにグラフィックや操作性に難があり、しかも最低のイージーモードでクリアすることすら困難なほど難易度がバカ高くストレスが多い。
 
 FPSとして若干の耐用年数切れ感があるものの、操作性以外の点においてはエリアチェンジを最小に抑えシームレスで途切れないプレイを心がけていることなど、今プレイしても感心する箇所が多々ある。
 

デフォルトのキーコンフィグが酷い

 
 このゲームはまず最初にキーコンフィグをいじり、最近のFPSやTPSに近いボタン配置に変更しないと直感的に操作し辛いです。
 
 初期だとリロードがR2ボタンだったり、□と○ボタンが次の武器・前の武器に変更だったりと、現在のゲームではあり得ないような配置で苦労させられます。
 
 自分は『コールオブデューティ』など平均的なシューターに近い□でリロード、△で次の武器、○でしゃがむ・立つに変更しました。
 

操作性に難あり

 
 本作の最大のネックはエイミング時のレスポンスの悪さです。元々PCでのマウス操作を無理やりやっつけでコンシューマ用に直したような鈍さで、まともに動いてくれません。
 
 感度調節が不可能なため右スティックだけではきつく、移動エイムも混ぜないとただ単に当てることすら困難です。しかも当たり判定がやや厳しいのか、当たっている手応えを感じても実際は当たっていないことも多くあります。
 
 ゲームパッドに対応していないPCのFPSゲームをパッドの信号をキーボードのそれに変換してくれるタイプのアプリケーションを介し、無理やりプレイする際の反応がワンテンポ遅れるような感覚に酷似する不便さがあります。
 
 さらに、第二次世界大戦の時代の銃火器のため装弾数が少な目で、その上リロード速度も体感的に遅く設定されています。そのため、エイミングが不便でただでさえ弾がまったく当たらないのにすぐ弾切れで時間の掛かるリロードをくり返させられ、終始ストレスが溜まります。
 
 他のシューター系のゲームでは武器が複数から選択可能な場合、なにを差し置いても一番リロードが速い武器を選ぶくらいリロードが遅いことが苦痛な自分としては、この遅さは耐え難いものがありました。
 
 ただ、敵が弾切れした時もやたらリロードに時間が掛かり隙だらけになるため、「そうだよね、リロードに時間掛かってうんざりだよね」と、まるで鏡を見ているような少しほっとする気分になる瞬間もあります。
 
 終盤の難易度は最低のイージーモードにしてもとんでもない高さで、徐々に回復アイテムと敵の位置を記憶しなければならない死にゲーと化していきます。
 
 長めのステージ中にチェックポイントが存在せず、死ぬとステージの頭からやり直させられる仕様も高難易度に拍車をかけており、何度も心が折れそうになりました。
 

志の高さが垣間見られるシームレス志向や荘厳な音楽

 
 本作は、遊び心溢れるメニュー画面や、ムービーという押し付ける様な演出ではなくプレイヤーに主観的に状況を体感させる、プレイと地続きな視覚演出など、今では当たり前でも当時は斬新だったはずの挑戦をしているため現在でも作り手の志の高さが伺えます。
 
 特に感心させられたのはミッションの一つ一つが広めのマップで、エリア移動などの区切りが無い点(一部強制移動エリアもある)。
 
 普通ならエリア移動処理をしそうな広さなのに一つ一つの巨大ステージの中でシームレスに物語が展開するためゲームの流れが途切れず好感触でした。
 
 クワイア(多重コーラス)のBGMは単体としては非常に豪華で、ここまでFPSで荘厳なBGMは珍しいのではないかと思うほど存在感があります。しかし、ストーリーは薄く、全体的にドラマ性に乏しいため音楽がゲームを盛り上げているかと言われると微妙です。単調なミッションに荘厳な音楽がバックで流れているだけで、その音楽がゲーム体験の領域でダイナミックには融合しておらず、やや勿体ないなと感じました。
  

最後に

 
 とにかく終盤のあまりにも理不尽な難易度の高さに何度も心が折れそうになり、そこをなんとか踏ん張ってクリアしたという個人的な思い入れ以上のものがないほど苦労させられます。
 
 極悪な難易度のせいで楽しかったというよりも辛かった印象だけが強く残る一本でした。
 

メダル・オブ・オナーシリーズ