発光本棚

書評ブログ

発光本棚

SF小説

新たなる種の胎動 『イツロベ』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 1999年7月1日 小説の概要 ホラーでもありSFでもある、何でもアリな三部作の序章 『アークトゥールス』の誤解 最後に 続編 小説の概要 この作品は、アフリカへの医療ボランティアに志願した産婦人科医の間野(まの)…

果たして物語は終わったのか始まったのか 『アークトゥールス -全ての物語の完結と始まり-』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2009年6月19日 小説の概要 星(アークトゥルス)に願いを託す、衝撃のラスト 歯車と化したキャラクターたち 読む順番に注意!! 最後に 前編 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この小説は『イツロベ』、『テン…

円環の虚無と無秩序の快楽 『テンダーワールド』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2001年6月1日 小説の概要 サイバーパンクと伝奇と神話とミステリーとBLと… 作者と小説のフラクタルな関係性 新しいと古いが混在 最後に シリーズ 小説の概要 この作品は、近未来のラスベガスに作られた実験型巨大ネ…

目覚めても目覚めても夢 『完全なる首長竜の日』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

映画版トレーラー 評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2011年1月8日 小説の概要 リアルな夢か、夢のようなリアルか ルネ・マグリット『光の帝国』 原作小説と映画版の違い 最後に 乾緑郎作品一覧 小説の概要 この小説は、センシングという昏睡状態の患…

散る命、記憶する人形 『機巧のイヴ -帝都浪漫篇- #3』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2020年1月27日 小説の概要 続編ゆえの痛み 前作から変わらない問題点 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 この小説は、カラクリで動く機巧人形(オートマタ)の伊武(イヴ)が登場する『機巧のイヴ』シリーズの…

物語は海を越え新世界大陸へ 『機巧のイヴ -新世界覚醒篇- #2』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2018年5月29日 小説の概要 何もかもバラバラでブレブレな続編 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 この小説は、前作から引き続きカラクリで動く機巧人形(オートマタ)の伊武(イヴ)が登場する『機巧のイヴ』シ…

江戸情緒溢れるカラクリ奇譚 『機巧のイヴ』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2014年8月22日 小説の概要 カラクリ人形を題材とするカラクリ仕掛けの小説 ごった煮なのに引き締まった文章 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、江戸時代を模した架空…

罪がテーマのSF短編集 『罪人の選択』 著者:貴志祐介 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 貴志祐介 出版日 2020年3月27日 短評 貴志祐介のSF観が堪能できること請け合い もはや絶望がホラーですらある「夜の記憶」 植民惑星に蔓延する謎の信仰に迫る「呪文」 罪人が選ぶ答えはなぜいつも間違いなのか「罪人の選択」 人類…

想像力の限界を突き破った超傑作SF叙事詩 『百億の昼と千億の夜』 著者:光瀬龍 〈書評・レビュー・感想〉

評価:120/100 作品情報 著者 光瀬龍 出版日 1967年 短評 始まりと終わり、そして永遠の物語 死にゆく世界が託す遺言 1960年代の小説とは思えない奇抜なセンス 原作小説とマンガ版との比較 最後に 短評 ギリシャ哲学・バラモン教・仏教・キリスト教・量子論と…

答えのない人生に迷う者を時に厳しく時に優しく見守る作家、冲方丁の本領 『微睡みのセフィロト』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2002年4月 短評 冲方丁の特徴を並べて展示した見本市のようなハードボイルドSF これって短編じゃん…… 最後に 冲方丁作品 短評 この作品は、従来の人類である感覚者(サード)と、超次元能力に目覚めた新たな人類、…

セカイをウラであやつるナゾのひみつそしき(笑) 『ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察 #7』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:60/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2013年11月9日 短評 失笑を禁じ得ない、小・中学生が考えたような戦争の裏側で暗躍する謎の秘密組織(笑) オブジェクトの象徴であるオニオン装甲をあえて採用しないイレギュラーな機体たち 最後に ヘヴィーオブ…

ニコニコ動画の精神を完璧に小説化して見せた小粋な短編集 『南極点のピアピア動画』 著者:野尻抱介 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 野尻抱介 発売日 2012年2月23日 短評 夢追い人を全力で応援する超ポジティブSF短編集 硬派なSF設定と軽快な物語のコントラスト 最後に 短評 大きな目標に向かって挑戦する人を、ピアピア動画という動画配信サービスを愛するユーザ…

イースターズオフィスvsクインテット、死屍累々の激突 『マルドゥック・アノニマス #3』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2018年3月20日 短評 イースターズオフィスの全エンハンサーが参加するクインテット狩りの幕開け バロットとウフコック、最良かつ最強のパートナー再び またまた膨大な組織&人物の相関図 最後に マルドゥックシリー…

予想を上回る第三世代オブジェクトの衝撃 『ヘヴィーオブジェクト 第三世代への道 #6』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2012年6月8日 短評 ヘヴィーオブジェクト オブ デューティ ブラックオプスもしくはゴーストプロトコルな汚れ仕事に徹する巻 ぜひ映像で拝みたかった第三世代オブジェクト、ブロードスカイサーベル 感動的なものの…

オブジェクトが一切登場しない番外編 『ヘヴィーオブジェクト 死の祭典 #5』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:70/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2011年11月10日 短評 技術や武器の見本市と化したオリンピック 新キャラであるマリーディ=ホワイトウィッチのお披露目会 長編にしてしまったせいで逆に欠陥が露呈する残念な完成度 最後に ヘヴィーオブジェクト…

資源問題の話に焦点を絞り切れなかった惜しい巻 『ヘヴィーオブジェクト 電子数学の財宝 #4』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2011年9月10日 短評 オセアニアの埋蔵資源を巡る政治的陰謀の面白さを台無しにするハーレム水着回 存在感のある資本企業の第二世代オブジェクト、ディープオプティカル 意外にもSFしている信心組織の内情 最後に …

マルドゥック・シティをかき回す地殻変動の予兆 『マルドゥック・アノニマス #2』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2016年9月21日 短評 『スクランブル』のカジノ、『ヴェロシティ』の抗争に匹敵する犯罪組織へ潜入を試みるスリル 『アノニマス』というシリーズの方向性を決定づける、ハンターという発明 法律の横やりがない単調な…

新生09チームが謎の殺人ゲームの黒幕を追う新シリーズ第1巻 『マルドゥック・アノニマス #1』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2016年3月24日 短評 ヴェロシティに似た作風同様にボイルド化していくウフコック どこの誰か分からないエンハンサーの能力説明を延々聞かされ続けるやや退屈なアクション 最後に マルドゥックシリーズ 短評 作風は…

マルドゥックシティ犯罪レポートな短編集 『マルドゥック・フラグメンツ』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2011年5月10日 短評 マルドゥック・シリーズを整理し、補足し、予告する短編集 ひたすら繰り返されるワンパターン展開 最後に マルドゥックシリーズ 短評 6つ収録されている短編の半数以上が過去作の『マルドゥック…

またもやアニメ版の凄さを思い知らされるアクション多めの巻 『ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 #3』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2010年11月10日 短評 またもやアニメ版の完成度を思い知らされる巻 敵勢力がコロコロ変わる慌ただしい巻 最後に ヘヴィーオブジェクトシリーズ アニメ版 短評 SF設定の説明量が多い2巻に比べ、全体的にアクション…

1巻まるごとマスドライバー財閥! 『ヘヴィーオブジェクト 採用戦争 #2』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2010年6月10日 短評 最大射程3000kmの化け物オブジェクトとの死闘 いくらなんでもひねりが足りないアイデア群 最後に ヘヴィーオブジェクトシリーズ アニメ版 短評 一つのエピソードごとに別勢力のオブジェクトと…

傑作前日譚、堂々の完結 『マルドゥック・ヴェロシティ #3 最終巻』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2006年11月22日新装版:2012年8月23日 短評 ボイルドの不器用さを際立たせる文体のマジック ヴェロシティという一つの完成された物語 若干、辻褄合わせに走りすぎな終盤 最後に マルドゥックシリーズ 短評 ボイルド…

忍法合戦ならぬサイボーグ合戦の開幕 『マルドゥック・ヴェロシティ #2』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

まだまだ序章に過ぎなかった1巻とは打って変わり、マルドゥック・スクランブル09チームと傭兵集団カトル・カールによるサイボーグ同士の激しい殺し合いが幕を開け、刺激が大幅に増した。 山田風太郎の忍法帖のような肉体を強化されたサイボーグ同士の小気味…

アニメ版が巨大なせいで陰ってしまった原作小説 『ヘヴィーオブジェクト #1』 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2009年10月10日 小説の概要 あまりに原作に忠実すぎなTVアニメ版 アニメ版よりも控え目で好ましいラブコメ描写 最後に ヘヴィーオブジェクトシリーズ アニメ版 小説の概要 この小説は、巨大兵器オブジェクトが戦…

マルドゥック・スクランブル09の成立直後に立ち会う前日譚 『マルドゥック・ヴェロシティ #1』 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2006年11月8日新装版:2012年8月23日 短評 マルドゥック・スクランブル本編との差異 ボイルドとウフコックの蜜月時代が逆に哀愁を誘う前日譚 最後に マルドゥックシリーズ 短評 『マルドゥック・スクランブル』本編…

これといって特色もない無難なノベライズ版 『デス・ストランディング(ノベライズ) 上・下』 著者:野島 一人 〈書評・レビュー・感想〉

評価:65/100 作品情報 著者 野島 一人 発売日 2019年11月28日 良くも悪くもゲームをプレイしている前提のノベライズ 物語の整理整頓には最適 最後に デスストランディング関連 良くも悪くもゲームをプレイしている前提のノベライズ この本はゲームであるデス…

TOP