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歴史・時代小説

【歴史小説】魔王と、覇業に立ちはだかる者たち |『信長、天を堕とす』『信長、天が誅する』| 木下昌輝 天野純希 | 書評 レビュー 感想

評価:80/100 作品情報 著者 木下昌輝天野純希 出版日 2019年11月27日 小説の概要 アイデアが凡庸止まり 信長が両作品に顔を出す中途半端さ 最後に 木下昌輝作品 天野純希作品 小説の概要 この作品は、文芸雑誌である小説幻冬の“信長プロジェクト”という、二…

【歴史小説】戦国の梟雄の心を暴く連作短篇 |『宇喜多の捨て嫁』| 木下昌輝 | 書評 レビュー 感想

評価:85/100 作品情報 著者 木下昌輝 出版日 2014年10月27日 小説の概要 デビュー作とは到底思えない安定の構成力 戦国の疑心暗鬼を追体験 最後に 木下昌輝作品 小説の概要 この作品は、戦国時代に幾人もの敵を卑怯な手段で暗殺し、自分の娘を嫁がせた家を次…

【歴史小説】異相の軍師・山本勘助、大河ドラマで大化けした凡作 |『風林火山』| 井上靖 | 書評 レビュー 感想 |

評価:75/100 作品情報 著者 井上靖 出版日 1955年 小説の概要 投げやりな文章 大河ドラマ版との比較 最後に 大河ドラマ版 小説の概要 この作品は、戦国時代の武将である武田信玄に仕えた軍師・山本勘助(かんすけ)を主人公とした歴史小説です。 2007年にNHK…

【歴史小説】退屈なる徳川和子の生涯 |『東福門院和子の涙』| 宮尾登美子 | 書評 レビュー 感想

評価:80/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1993年4月1日 小説の概要 睡魔と戦い続ける小説 最後に 宮尾登美子作品 小説の概要 この作品は、江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(ひでただ)の娘であり、後水尾(ごみずのお)天皇に嫁ぎ、のちに明正(めいしょう)…

【小説】現代に蘇る昭和の妓楼文化 |『陽暉楼(ようきろう)』| 宮尾登美子 | 書評 レビュー 感想

評価:95/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1976年 小説の概要 物語へと導く完璧なる冒頭 昭和初期の高級料亭に出会う感動 リアリティが浮き彫りにする陽暉楼の軍隊っぽさ 『櫂』との類似性 最後に 宮尾登美子作品 小説の概要 この作品は、昭和初期の土佐…

【歴史小説】大奥の嫁姑バトル |『天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)』| 宮尾登美子 | 書評 レビュー 感想

評価:90/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1984年9月6日 小説の概要 大奥で勃発、幕末最大の嫁姑バトル 原作小説と大河ドラマの比較 最後に 大河ドラマ版 宮尾登美子作品 小説の概要 この作品は、幕末を舞台に、薩摩(さつま)藩の武家出身ながら、江戸…

【歴史小説】妖婦から聡明なる女王へ |『クレオパトラ』| 宮尾登美子 | 書評 レビュー 感想

評価:90/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1996年9月1日 小説の概要 妖婦からイチ人間へ クレオパトラもメロメロ 歴史小説としてはやや軽い作風 最後に 宮尾登美子作品 小説の概要 この作品は、紀元前一世紀、プトレマイオス朝エジプト最後の女王(ファ…

【歴史小説】命を賭した執念の超大作 |『宮尾本 平家物語 #1~4』| 宮尾登美子 | 書評 レビュー 感想

評価:100/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1巻:2001年5月1日2巻:2002年3月1日3巻:2003年4月1日4巻:2004年4月1日 小説の概要 この小説の執筆途中で死ぬなら本望という覚悟 平家の女は何を想う 大河ドラマとの比較 最後に 大河ドラマ版 宮尾登美子作品 小…

【歴史小説】戦国・オブ・デューティ |『雷神の筒』| 山本兼一 | 書評 レビュー 感想

評価:85/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2006年11月24日 小説の概要 戦国の鉄砲ビジネスの裏側 相変わらず記号的な登場人物たち 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、織田家の家臣であり、若き日の織田信長の鉄砲指南役を務めていた橋本一巴…

【歴史小説】信長の鷹匠 |『戦国秘録 白鷹(はくよう)伝』| 山本兼一 | 書評 レビュー 感想

評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2002年4月1日 小説の概要 脅威のデビュー作 貴族の遊びの裏から覗く戦国 ぶつ切りの設定、ぶつ切りのストーリー 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、織田信長や豊臣秀吉に鷹匠(たかじょう)として…

【歴史小説】美が生まれ死ぬ物語 |『利休にたずねよ』| 山本兼一 | 書評 レビュー 感想

映画版 予告 評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2008年10月24日 小説の概要 利休の人生を逆さに辿る、美の起源探しの物語 ふんわり柔らかふわふわ文体 原作小説と映画版との比較 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、戦国時代の茶人で…

【歴史小説】清冽な雪国に育まれた名将、直江兼続の生涯 |『天地人』| 火坂 雅志 | 書評 レビュー 感想

評価:90/100 作品情報 著者 火坂 雅志 出版日 2006年9月1日 小説の概要 雪化粧が映える越後の冬と、人間離れした謙信に酔う文章 延々と戦国時代の説明が続く退屈な中盤以降 最後に 小説の概要 この作品は、戦国大名である上杉景勝(かげかつ)の懐刀として生…

【歴史小説】堂々の最高傑作!! |『村上海賊の娘 #1~4』| 和田竜 | 書評 レビュー 感想

評価:95/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2013年10月22日 小説の概要 和田竜らしい戦国愛が濃密に詰まった超大作 実質主人公ですらある真鍋海賊の大将 豪快な海戦と、それを支える緻密な構成力 最後に 和田竜作品 小説の概要 この作品は、戦国時代の天正4年…

【歴史・時代小説】神の左腕を巡る戦国悲劇 |『小太郎の左腕』| 和田竜 | 書評 レビュー 感想

評価:80/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2009年10月28日 小説の概要 戦国の狙撃手を巡る悲劇 物語に束縛されるだけの小太郎 最後に 和田竜作品 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、戦国時代でも鉄砲が重要視されていなかった時期(1556年…

【歴史小説】笑いと感動の痛快バカ忍術アクションコメディ |『忍びの国』| 和田竜 | 書評 レビュー 感想

評価:85/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2008年5月 小説の概要 作家和田竜の見出した新境地 笑いに走りすぎてしまったがゆえにないがしろにされるもの 最後に 和田竜作品 小説の概要 この作品は、戦国時代、織田信長の次男織田信雄(のぶかつ)が、忍びの…

【歴史小説】父子が憎み殺し合う激烈なる戦国ホームドラマ |『南海の翼 長宗我部元親正伝』| 天野純希 | 書評 レビュー 感想

評価:80/100 作品情報 著者 天野純希 出版日 2010年11月26日 小説の概要 卑怯と嘘と秘密主義の大きすぎる代償 コンセプトの面白さに対しやや弱めな語り 最後に 天野純希作品 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、戦国時代に土佐のいち国人(…

【歴史小説】村上海賊の戦国組織マネジメント 『秀吉と武吉 -目を上げれば海-』 著者:城山三郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 城山三郎 出版日 1986年 小説の概要 組織を率いる者の重責がこれでもかと詰まった陰鬱な歴史小説 毛利家が分かる丁寧な歴史解説 タイトルと内容の深刻な齟齬 最後に 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard=…

【歴史小説】負け戦の美学 |『のぼうの城 上・下』| 和田竜 | 書評 レビュー 感想

映画版のトレーラー 評価:85/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2007年11月28日 小説の概要 一騎当千の武将率いる500の兵で2万の軍勢を迎え撃つ血湧き肉躍る忍城攻防戦 映画版との違い 最後に 和田竜作品 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> " data-en-c…

【歴史小説】織田信長の命である、安土山に築城せよ!! |『火天の城』| 山本兼一 | 書評 レビュー 感想

映画版のPV 評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2004年6月14日 小説の概要 お城作りもりっぱな戦!! 思っていたよりも盛り上がらないストーリー 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、戦国大名である織田信長の居城、安土城の普請(ふしん…

【小説】四谷怪談を文学として再創造した傑作 |『嗤う伊右衛門(いえもん)』| 京極夏彦 | 書評 レビュー 感想

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 出版日 1997年6月1日 短評 この世の何も愛せない男と、愛が深い故に身を滅ぼす者たちの織り成す悲劇 原作があるゆえに強烈に滲み出る京極夏彦らしさ 最後に 京極夏彦作品 短評 この作品は、歌舞伎や落語、演劇や映画など…

【歴史小説】詩と歴史書、そして義に生きた黄門様の生涯 |『光圀伝 上・下』| 冲方丁 | 書評 レビュー 感想

評価:95/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2012年8月 小説の概要 日本の歴史書作成に携わった光圀自身の歴史を辿る 優れた詩人である光圀を詩的な文体で表現する心意気 時代小説であると同時にSFでもあるぶっ飛んだオチ 最後に 冲方丁作品 小説の概要 この作…

【歴史小説】超傑作!! 改暦に人生を捧げた囲碁侍の生き様 |『天地明察 上・下』| 冲方丁 | 書評 レビュー 感想

評価:100/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2009年11月30日 小説の概要 守りに入らず新しい事に挑戦し続ける大切さを説く 人より多くの失敗を経験することの意味 最後に 冲方丁作品 小説の概要 " data-en-clipboard="true">この作品は、江戸前期である徳川幕…

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