えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

アニメ、書評、映画、海外ドラマ、ゲームなどのエンタメ作品総合レビューブログ

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凶鳥(まがとり)の如き忌むもの 刀城言耶シリーズ #2 著者:三津田信三 〈レビュー・感想〉 読者がシリーズ慣れすることで真価を発揮するシリーズ二作目

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2006年9月4日 短評 前作のホラー5 : ミステリー5の配分から、ホラー 2:ミステリー 8となり、少々のホラー要素がある密室ミステリーへと変貌を遂げた二作目 豪快な密室トリックに押され、やや控えめとなったホラ…

鏡の国のアイリス SCP Foundation #1 著者:日日日 〈レビュー・感想〉 ラブコメ形式のSCP財団紹介本

評価:65/100 作品情報 著者 日日日 発売日 2018年9月4日 短評 ラブコメ感覚で運営されるSCP財団 最後に 短評 SCP財団という秘密組織や、財団が管理するSCPオブジェクトと呼ばれる謎の存在や、主要キャラクターをさらっと紹介するだけの内容でストーリーと呼…

厭魅(まじもの)の如き憑くもの 刀城言耶シリーズ #1 著者:三津田信三 〈レビュー・感想〉 物語よりも説明を優先する説明小説

評価:75/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2006年2月28日 短評 説明で始まり説明で終わる、主役は説明文な小説 説明に埋もれてあやふやなままな事件の全容 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 小説全体が惨劇の舞台となる神々櫛(かがぐし)村に対する説明で…

ぼぎわんが、来る 著者:澤村伊智 〈レビュー・感想〉 心臓が弱い人は読んではいけないホラー小説

評価:85/100 作品情報 著者 澤村伊智 発売日 2015年10月30日 短評 本能が警告を発する不気味な来訪者ぼぎわん 急激にラノベ化して興味が失せる中盤以降 最後に 短評 ぼぎわんという小説オリジナルの家を訪ねてくる妖怪があまりにも怖すぎてトラウマになるほ…

リング 著者:鈴木光司 〈レビュー・感想〉 怖さよりもテンポ重視のノンストップスリラー

評価:80/100 作品情報 著者 鈴木光司 発売日 1991年6月 短評 見たら1週間後に死ぬ呪いのビデオの謎を追い、小気味よく展開する貞子探しのストーリー 最後に 短評 ホラー映画として完成度の高い映画版とは異なり、ホラー要素はオマケ程度でイマイチな出来。 …

黒い家 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉 生命保険がえぐりだす人間の昆虫性

評価:85/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 1997年6月27日 短評 サイコパスと保険金殺人という組み合わせの恐怖 最後に 映画版 短評 著者が作家になる前に生命保険会社で働いていた際の実体験を元に書かれているため、保険金を要求する客の生々しさがドキュ…

十三番目の人格(ペルソナ) ISOLA 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉 多重人格の少女の奥底に潜む得体の知れない何か

評価:80/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 1996年4月18日 短評 貴志祐介作品の基本が詰まったデビュー作 最後に 短評 一見ありがちな多重人格ものに見せかけて奇想天外なトリックが仕込まれた風変わりなホラーミステリー小説。 デビュー作のためたどたどし…

天使の囀(さえず)り 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉  骨の髄まで恐怖で冷える圧巻のホラーミステリー

評価:100/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 1998年6月(単行本) 短評 あらすじ 新世界よりの10年前に書かれたとは思えない大傑作 視点を飛び越え、天使の羽音と囀りが不吉に共鳴していく圧巻の語り口 最後に 余談 短評 ホラーミステリーとしては文句なし…

雀蜂(スズメバチ) 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉  珍作パニックホラーコメディ

評価:75/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2013年12月 短評 短編だったら許されるも中編だと辛いオチ 最後に 短評 大量のスズメバチが飛び交う山荘でコミカルなサバイバル劇が展開されるというアイデアはそこそこ魅力があるが、ヤケクソで作ったような雑さ…

デス・ストランディング(ノベライズ) 上・下巻 著者:野島 一人 〈レビュー・感想〉 これといって特色もない無難なノベライズ版

評価:65/100 作品情報 著者 野島 一人 発売日 2019年11月28日 良くも悪くもゲームをプレイしている前提のノベライズ 物語の整理整頓には最適 最後に デスストランディング関連 良くも悪くもゲームをプレイしている前提のノベライズ この本はゲームであるデス…

植物はなぜ薬を作るのか 著者:斉藤和季 〈レビュー・感想〉 植物は万能薬にあらず

本の情報 著者 斉藤和季 発売日 2017年2月17日 植物や薬へのイメージが変わる植物の啓蒙本 この本の内容は、植物が生成する薬の原料となる化学成分にはどのような種類があるのか、植物はそもそもなぜ薬として利用できる化学成分を体内で生成するよう進化する…

創作する遺伝子 僕が愛したMEME(ミーム)たち 著者:小島秀夫 〈レビュー・感想〉 MGSⅤやデス・ストランディングの最良の副読本!

本の情報 著者 小島秀夫 発売日 2013年2月28日(単行本)2019年10月27日(文庫版) デス・ストランディングがより豊かに楽しめ、エッセイとしても読み応え抜群の一挙両得な一冊 この本は、ゲームデザイナーである小島秀夫監督が小説、漫画、映画、アニメ、音…

名画に見る男のファッション 著者:中野京子 〈レビュー・感想〉 絵画のファッションが教えてくれる常識を疑う姿勢

本の情報 著者 中野京子 発売日 2016年4月27日 ファッションの当たり前をひっくり返される衝撃 この本の内容は、古くはルネサンスから最新だと20世紀初頭頃までの絵画に描かれる男がどのような服装をしているかに注目し、そこからその時代の上流階級の間で流…

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 著者:佐藤航陽 〈レビュー・感想〉 人の感情を可視化する経済

本の情報 著者 佐藤航陽 発売日 2017年11月30日 資本主義から価値主義へ この本の内容は、資本主義というお金を基準に物の価値を計るしかない時代はもう古く、これからは資本主義では無価値と見なされた影響力、信用、共感、好意、感謝など、お金に換算でき…

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 著者:山口周 〈レビュー・感想〉 美意識の復興

本の情報 著者 山口周 発売日 2017年7月19日 センスの良い人、センスの良い企業が、なぜそう感じさせるのか理由が分かる一冊 この本の内容を端的に述べると、重要な物事の決定の際に論理や理性ばかり優先し、美意識や感性といった直感をないがしろにし過ぎる…

エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉 リーダビリティ(読みやすさ)というプロ意識

本の情報 著者 貴志祐介 発売日 2015年8月26日(単行本)2017年10月10日(新書版) 新世界よりの面白さの秘密が分かる一冊 この本を読もうと思ったのは、作者である貴志祐介さんが以前書いたSF小説『新世界より』が大好きで、サンプルを読んでいると目次に“…

沈没船が教える世界史 著者:ランドール・ササキ 〈レビュー・感想〉 海底から覗く世界史

本の情報 著者 ランドール・ササキ 発売日 2010年12月21日 沈没船という補助線が浮上させる歴史のドラマ性 沈没船・世界史という、この上なく親和性が高そうな二つの単語が並ぶタイトルだけである程度面白さは予想できるものの、実際読むと想像を超えて知的…