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小説

【小説】高知の田舎ヤクザ盛衰記 『鬼龍院花子の生涯』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

映画版 予告 評価:85/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1980年1月 小説の概要 滅びの作家宮尾登美子 映画版は日本の映画史に残る大傑作!! 最後に 小説の概要 この作品は、高知県の田舎ヤクザである鬼龍院一家の繁栄と没落を、鬼龍院家に養女として貰われ…

【小説】受け継がれる音色、消えゆく魂 『一絃の琴』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1978年 小説の概要 宮尾登美子作品なのに読みやすい!! 不自然さが微塵もない宮尾流リアリティ 信頼と裏切り、転落と復活、琴に翻弄される二人の生涯 最後に 小説の概要 " data-en-clipboard="true">この小説は…

【歴史小説】大河ドラマで大化けした凡作 『風林火山』 著者:井上靖 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 井上靖 出版日 1955年 小説の概要 投げやりな文章 大河ドラマ版との比較 最後に 大河ドラマ版 小説の概要 この作品は、戦国時代の武将である武田信玄に仕えた軍師・山本勘助(かんすけ)を主人公とした歴史小説です。 2007年にNHK…

【歴史小説】退屈なる徳川和子の生涯 『東福門院和子の涙』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1993年4月1日 小説の概要 睡魔と戦い続ける小説 最後に 小説の概要 この作品は、江戸幕府2代将軍・徳川秀忠(ひでただ)の娘であり、後水尾(ごみずのお)天皇に嫁ぎ、のちに明正(めいしょう)天皇の母となっ…

【小説】芸妓たちのオムニバス同窓会 『寒椿(かんつばき)』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1977年4月16日 小説の概要 鮮やかに交差する、唯一つとして同じものはない女の生き様 またもや『櫂』のアレンジ版 最後に 小説の概要 この作品は、芸妓(げいぎ)の仕込みをする子方(こかた)屋“松崎”で共に育…

【小説】現代に蘇る昭和の妓楼文化 『陽暉楼(ようきろう)』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1976年 小説の概要 物語へと導く完璧なる冒頭 昭和初期の高級料亭に出会う感動 リアリティが浮き彫りにする陽暉楼の軍隊っぽさ 『櫂』との類似性 最後に 小説の概要 この作品は、昭和初期の土佐(高知)の高級…

【小説】大正・昭和の闇金ウシジマくん 『岩伍覚え書』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1977年 小説の概要 裏社会を巣とする住人の目線 夫婦茶碗ならぬ夫婦小説 最後に 小説の概要 この作品は、宮尾登美子さんのデビュー作である『櫂(かい)』のスピンオフ小説です。 『櫂』の主人公・喜和(きわ)…

【歴史小説】大奥の嫁姑バトル 『天璋院篤姫(てんしょういんあつひめ)』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1984年9月6日 小説の概要 大奥で勃発、幕末最大の嫁姑バトル 原作小説と大河ドラマの比較 最後に 大河ドラマ版 小説の概要 この作品は、幕末を舞台に、薩摩(さつま)藩の武家出身ながら、江戸幕府の13代将軍・…

【SF小説】めくるめく螺旋の誘惑 『上弦の月を喰べる獅子 上・下』 著者:夢枕獏 〈書評・レビュー・感想〉

評価:100/100 作品情報 著者 夢枕獏 出版日 1989年8月 小説の概要 作者と物語、幸福なる螺旋 読み始めると止まらない あとがきすらも螺旋の一部 最後に 夢枕獏作品 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、この世のあらゆるものに螺旋(らせん…

【小説】大正・昭和への旅 『櫂(かい)』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:100/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1972年 小説の概要 活字で大正時代を生きる 人が別の何者かに変わる瞬間の空気を吸える感動 良く出来た映画版、しかし原作には遠く及ばず 最後に 小説の概要 この作品は、大正時代から昭和初期にかけ、高知県…

【歴史小説】妖婦から聡明なる女王へ 『クレオパトラ』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1996年9月1日 小説の概要 妖婦からイチ人間へ クレオパトラもメロメロ 歴史小説としてはやや軽い作風 最後に 宮尾登美子作品一覧 小説の概要 この作品は、紀元前一世紀、プトレマイオス朝エジプト最後の女王(…

【伝奇小説】我が子のため鬼となる母、鬼となり我が子を捨てる母 『陰陽師 鬼一法眼 -鬼女之巻- #5』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2003年7月25日 小説の概要 薄い・浅い・軽い政治劇 最後に 陰陽師 鬼一法眼シリーズ 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この小説は、鎌倉時代の初期、はぐれ者の陰陽師・四代目鬼一(きいち)法眼(ほうげん…

【伝奇小説】頼朝、雑に死す 『陰陽師 鬼一法眼 -切千役之巻- #4』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2002年3月30日 小説の概要 相互に関係していないエピソードの羅列 最後に 陰陽師 鬼一法眼シリーズ 小説の概要 この小説は、鎌倉時代の初期、はぐれ者の陰陽師・四代目鬼一(きいち)法眼(ほうげん)(作中では鬼…

【歴史小説】命を賭した執念の超大作 『宮尾本 平家物語 #1~4』 著者:宮尾登美子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:100/100 作品情報 著者 宮尾登美子 出版日 1巻:2001年5月1日2巻:2002年3月1日3巻:2003年4月1日4巻:2004年4月1日 小説の概要 この小説の執筆途中で死ぬなら本望という覚悟 平家の女は何を想う 大河ドラマとの比較 最後に 大河ドラマ版 宮尾登美子作品一…

【伝奇小説】かぐや姫、衝撃のアフターストーリー 『陰陽師 鬼一法眼 -今かぐや篇- #3』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2001年5月 小説の概要 これぞ藤木稟作品の醍醐味という不意打ち展開 作品を蝕む安易な笑い 最後に 陰陽師 鬼一法眼シリーズ 小説の概要 この作品は鎌倉時代の初期、陰陽師である四代目鬼一法眼(きいちほうげん)(…

【SF小説】能×首×鬼女×不死×ポストアポカリプス 『黒塚 -KUROZUKA-』 著者:夢枕獏 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 夢枕獏 出版日 2000年8月25日 小説の概要 受け身から攻めに転じる鮮やかな伝奇サスペンス サスペンスに特化させすぎた弊害 最後に 小説の概要 この作品は、陸奥(みちのく)の安達ヶ原(あだちがはら)にある鬼女の家に山伏(やま…

【伝奇小説】伝奇小説から喜劇への変貌 『陰陽師 鬼一法眼 -朝幕攻防篇- #2』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2000年12月1日 小説の概要 説明、説明、説明……いつまでも終わらない説明 最後に 陰陽師 鬼一法眼シリーズ 小説の概要 この作品は鎌倉時代の初期、陰陽師である四代目鬼一法眼(きいちほうげん)(作中では鬼一(お…

【伝奇小説】怨霊 牛若丸の鎌倉幕府転覆プロジェクト 『陰陽師 鬼一法眼 -義経怨霊篇- #1』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2000年1月 小説の概要 人間の業を喰らう怨霊たちの宴 腐りゆく鎌倉や陰陽師を支えるディテールの力 最後に 陰陽師 鬼一法眼シリーズ 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、鎌倉時代の初期、夜な夜な…

【歴史小説】戦国・オブ・デューティ 『雷神の筒』 著者:山本兼一 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2006年11月24日 小説の概要 戦国の鉄砲ビジネスの裏側 相変わらず記号的な登場人物たち 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、織田家の家臣であり、若き日の織田信長の鉄砲指南役を務めていた橋本一巴…

【歴史小説】信長の鷹匠 『戦国秘録 白鷹(はくよう)伝』 著者:山本兼一 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2002年4月1日 小説の概要 脅威のデビュー作 貴族の遊びの裏から覗く戦国 ぶつ切りの設定、ぶつ切りのストーリー 最後に 山本兼一作品一覧 小説の概要 この作品は、織田信長や豊臣秀吉に鷹匠(たかじょう)として…

【歴史小説】美が生まれ死ぬ物語 『利休にたずねよ』 著者:山本兼一 〈書評・レビュー・感想〉

映画版 予告 評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2008年10月24日 小説の概要 利休の人生を逆さに辿る、美の起源探しの物語 ふんわり柔らかふわふわ文体 原作小説と映画版との比較 最後に 小説の概要 この作品は、戦国時代の茶人である千利休が、なぜ…

【小説】新たなる種の胎動 『イツロベ』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 1999年7月1日 小説の概要 ホラーでもありSFでもある、何でもアリな三部作の序章 『アークトゥールス』の誤解 最後に 続編 小説の概要 この作品は、アフリカへの医療ボランティアに志願した産婦人科医の間野(まの)…

【SF小説】果たして物語は終わったのか始まったのか 『アークトゥールス -全ての物語の完結と始まり-』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2009年6月19日 小説の概要 星(アークトゥルス)に願いを託す、衝撃のラスト 歯車と化したキャラクターたち 読む順番に注意!! 最後に 前編 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この小説は『イツロベ』、『テン…

【SF小説】円環の虚無と無秩序の快楽 『テンダーワールド』 著者:藤木稟 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 藤木稟 出版日 2001年6月1日 小説の概要 サイバーパンクと伝奇と神話とミステリーとBLと… 作者と小説のフラクタルな関係性 新しいと古いが混在 最後に シリーズ 小説の概要 この作品は、近未来のラスベガスに作られた実験型巨大ネ…

【ミステリー小説】記憶を巡る群像劇 『海鳥の眠るホテル』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2012年9月 小説の概要 記憶の作家、乾禄郎の本領 生きた人物、生きた物語 グランドホテル形式だからホテル? 最後に 乾緑郎作品一覧 小説の概要 この小説は、美術モデルの仕事をする写真家志望の女と、妻がアルツハ…

【サスペンス小説】記憶の町に住む少女 『ツキノネ』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2019年7月11日 小説の概要 サスペンス小説としてスタートは満点 徐々に設定のメッキが剥がれ出す中盤以降 最後に 乾緑郎作品一覧 小説の概要 この小説は、ダムの底に沈んだ町、“小楷(こかい)町”に存在した、未来…

【サスペンス小説】目覚めても目覚めても夢 『完全なる首長竜の日』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

映画版トレーラー 評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2011年1月8日 小説の概要 リアルな夢か、夢のようなリアルか ルネ・マグリット『光の帝国』 原作小説と映画版の違い 最後に 乾緑郎作品一覧 小説の概要 この小説は、センシングという昏睡状態の患…

【小説】散る命、記憶する人形 『機巧のイヴ -帝都浪漫篇- #3』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2020年1月27日 小説の概要 続編ゆえの痛み 前作から変わらない問題点 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 この小説は、カラクリで動く機巧人形(オートマタ)の伊武(イヴ)が登場する『機巧のイヴ』シリーズの…

【小説】物語は海を越え新世界大陸へ 『機巧のイヴ -新世界覚醒篇- #2』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2018年5月29日 小説の概要 何もかもバラバラでブレブレな続編 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 この小説は、前作から引き続きカラクリで動く機巧人形(オートマタ)の伊武(イヴ)が登場する『機巧のイヴ』シ…

【小説】江戸情緒溢れるカラクリ奇譚 『機巧のイヴ』 著者:乾緑郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 乾緑郎 出版日 2014年8月22日 小説の概要 カラクリ人形を題材とするカラクリ仕掛けの小説 ごった煮なのに引き締まった文章 最後に 機巧のイヴシリーズ 小説の概要 " data-en-clipboard="true"> この作品は、江戸時代を模した架空…

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