えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

書評を中心にしたエンタメ作品総合レビューブログ

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伝奇

宴の仕上げは伊豆の百鬼夜行(妖怪行列) 「塗仏の宴 宴の始末 百鬼夜行シリーズ #6(後編)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1998年9月20日 短評 騙す側と騙される側、本末が転倒し続ける奇っ怪な宴の終焉 いくらなんでもトリックが雑すぎるという不満 最後に 百鬼夜行シリーズ 短評 前編にあたる『宴の支度(したく)』で登場した謎の宗…

小説2、3冊分に及ぶ大ボリュームの序章 「塗仏の宴 宴の支度 百鬼夜行シリーズ #6(前編)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 出版日 1998年3月30日 短評 京極夏彦作品らしいどうかしている序章 シリーズでも最大級の知的興奮が味わえる妖怪の歴史講釈 ……とは言っても、やはり室内での会話が長すぎるという問題も 最後に 百鬼夜行シリーズ 短評 後…

人の時代が暮れ行き、妖しい夜に呑まれる帝都東亰 「東亰異聞(とうけいいぶん)」 著者:小野不由美 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 小野不由美 発売日 1994年4月 短評 小野不由美という作家の才能に戦慄する脅威の伝奇ミステリー 文明開花の光すら届かない深海の如き夜に喰われる帝都東亰 衝撃の二重構造ミステリー 最後に 小野不由美作品 短評 架空の明治時代に…

一度始動したら止まらない巧妙なる殺人機構 「絡新婦(じょろうぐも)の理 百鬼夜行シリーズ #5」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1996年11月 短評 手駒が自発的に動くように仕向ける洗脳、真実の中に混ぜられる毒の如き僅かな嘘……全てが犯人不在で稼働するよう装置化された自律犯罪機関 シンメトリックにデザインされた京極夏彦作品らしい神経…

禅問答のようなミステリー、ミステリーのような禅問答 「鉄鼠(てっそ)の檻 百鬼夜行シリーズ #4」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1996年1月 短評 世俗から隔絶された禅寺で起こる僧侶連続殺人事件 そこにあるのに見えぬもの、意味があるのに読めない犯行に翻弄される『姑獲鳥の夏』のハイセンスなアレンジ版 またしても繰り返される苦痛極まり…

幾人もの記憶が複雑怪奇な模様を作る凶夢の巨大マンダラ 「狂骨の夢 百鬼夜行シリーズ #3」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1995年5月8日 短評 髑髏や夢にまつわる怪奇譚、国譲りの神話、密教の怪しい儀式、フロイトとユングの精神分析が交差する壮大な伝奇ミステリー 常に眠気との戦いを強いられる壮大な前置き&説明群 ミステリーとして…

匣、箱、筥の[はこ]尽くし幻想奇譚 「魍魎の匣 百鬼夜行シリーズ #2」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:100/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1995年1月 短評 匣が匣を呼ぶ匣、匣、匣の匣物語 デザイナー京極夏彦のデザイン小説 魍魎の如き一筋縄ではいかない事件関係者たち どうしても気になる違和感 最後に 百鬼夜行シリーズ 実写映画版 短評 匣(はこ…

戦前・戦中・戦後と繰り返される不可解な身投げ事件の謎に刀城言耶が挑む 「幽女の如き怨むもの 刀城言耶シリーズ #6」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2012年4月23日 短評 刀城言耶は脇役で主役は遊女という、花魁残酷物語 遊女という題材から導き出される答えはミステリーではなくホラー ミステリーはオマケのようなあっさりさ 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 刀…

陰惨な雨乞いの儀式に隠された謎に刀城言耶が挑むシリーズ5作目 「水魑(みづち)の如き沈むもの 刀城言耶シリーズ #5」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2009年12月10日 短評 神々櫛(かがぐし)村の恐ろしさ再び 雨乞いの儀式に否応なく期待が高まる序盤~中盤 致命的なほど盛り上がらない雨乞いの儀式と怪事件 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 水魑(みづち)と呼…

忌み山の密室トリックに挑む大安定のシリーズ4作目 「山魔(やまんま)の如き嗤うもの 刀城言耶シリーズ #4」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2008年4月28日 短評 安定性抜群の刀城言耶シリーズ4作目 説得力が乏しい集落と、真新しさのない密室 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 忌み山の金鉱に取り憑かれ者たちに降りかかる童歌わらべうたになぞらえた連続…

読者を欺く二重三重の罠の先に恍惚の謎解きが待ち受けるシリーズ第三弾 「首無の如き祟るもの 刀城言耶シリーズ #3」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2007年5月7日 短評 前作からガラッとスタイルを変えた、入り組んでいるのに読みやすい語り口 興奮しすぎて読書を中断することすら困難な謎解きパートの快感 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 ホラーとミステリーが…

読者がシリーズ慣れすることで真価を発揮するシリーズ二作目 「凶鳥(まがとり)の如き忌むもの 刀城言耶シリーズ #2」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2006年9月4日 短評 前作のホラー5 : ミステリー5の配分から、ホラー 2:ミステリー 8となり密室ミステリーへと変貌を遂げる 豪快な密室トリックに押され、やや控えめとなったホラー小説としての怖さ 最後に 刀城…

物語よりも説明を優先する説明過多なホラー伝奇ミステリー 「厭魅(まじもの)の如き憑くもの 刀城言耶シリーズ #1」 著者:三津田信三 〈書評・レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2006年2月28日 短評 説明で始まり説明で終わる、主役は説明文な小説 説明に埋もれてあやふやなままな事件の全容 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 小説全体が惨劇の舞台となる神々櫛(かがぐし)村に対する説明で…