発光本棚

書評ブログ

えんみゅ~

工業デザイナーのものづくり論と日本への警鐘 「フェラーリと鉄瓶 一本の線から生まれる「価値あるものづくり」 」 著者:奥山清行 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 奥山清行 出版日 2007年3月1日 本の概要 珍トラブルが連続するイタリア滞在記 フェラーリのブランド戦略 壊滅的な日本の美的センス 最後に 本の概要 この本は、アメリカのGM(ゼネラルモーターズ)やドイツのポルシェ、イタリアのフェラーリ(…

ビジネス読書と教養読書の使い分け術 「外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術」 著者:山口周 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 山口周 出版日 2015年10月20日 本の概要 決して目先の金儲けに走らず、知のネットワークを築く 最後に 本の概要 この本は、ビジネスパーソンの読む本には、古典のビジネス書のように即仕事に役立つ本と、直接仕事には繋がらなくても自分の個性…

地球史の語り部、その名は海 「海はどうしてできたのか」 著者:藤岡換太郎 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 藤岡換太郎 出版日 2013年2月21日 本の概要 地球由来の山に対し、宇宙由来の海 灼熱地獄と氷地獄、超大陸の移動や気候変動が起こす生物の大量絶滅の不思議 最後に 本の概要 この本は、同じ著者の『山はどうしてできるのか』や『川はどうしてで…

清冽な雪国に育まれた名将、直江兼続の生涯 「天地人」 著者:火坂 雅志 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 火坂 雅志 出版日 2006年9月1日 小説の概要 雪化粧が映える越後の冬と、人間離れした謙信に酔う文章 延々と戦国時代の説明が続く退屈な中盤以降 最後に 小説の概要 この作品は、戦国大名である上杉景勝(かげかつ)の懐刀として生…

堂々の最高傑作!! 「村上海賊の娘 #1~4」 著者:和田竜 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2013年10月22日 小説の概要 和田竜らしい戦国愛が濃密に詰まった超大作 実質主人公ですらある真鍋海賊の大将 豪快な海戦と、それを支える緻密な構成力 最後に 和田竜作品 小説の概要 この作品は、戦国時代の天正4年…

月刊ミニ・ブックレビュー #05 2021年1月号

はじめに 小説 4冊 書籍 3冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに 今回の読書記録は2021年1月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 ここ数ヶ月は毎日本ばかり読んでおり、それ以前に比べると格段に日々の生活が充実するようにな…

絶対初見理解不可能バビロニア 「Fate/Grand Order(FGO)絶対魔獣戦線バビロニア(アニメ)」 〈感想・レビュー〉

PV 評価:80/100 作品情報 放送期間 2019年10月~2020年3月 話数 全22話 アニメ制作会社 CloverWorks アニメの概要 いくらなんでも唐突に始まりすぎな最後の旅 戦慄のアクション作画と退屈なシナリオ 最後に アニメの概要 このアニメは、TYPE-MOONが製作した…

中途半端さが否めない川の解説本 「川はどうしてできるのか」 著者:藤岡換太郎 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 藤岡換太郎 出版日 2014年10月20日 本の概要 世界中の謎多き川を巡るミステリーツアー 最後に 本の概要 この本は、川が出来るメカニズムを解説するという内容で、全体が3部構成で出来ています。 第1部は、世界中に存在する謎多き川に関する解…

神の左腕を巡る戦国悲劇 「小太郎の左腕」 著者:和田竜 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2009年10月28日 短評 戦国の狙撃手を巡る残酷なる物語 物語に束縛されるだけの小太郎はじめ、もろもろの不満点 最後に 和田竜作品 短評 戦国時代のとある地方を舞台に、戦国最強の狙撃集団である雑賀(さいか)衆の…

笑いと感動の痛快バカ忍術アクションコメディ 「忍びの国」 著者:和田竜 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2008年5月 短評 作家和田竜の見出した新境地 笑いに走りすぎてしまったがゆえにないがしろにされるもの 最後に 和田竜作品 短評 戦国時代、織田信長の次男織田信雄(のぶかつ)が、忍びの国である伊賀(いが)に攻…

父子が憎み殺し合う激烈なる戦国ホームドラマ 「南海の翼 長宗我部元親正伝」 著者:天野純希 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 天野純希 出版日 2010年11月26日 短評 卑怯と嘘と秘密主義の大きすぎる代償 コンセプトの面白さに対しやや弱めな語り 最後に 短評 戦国時代を舞台に、一度は四国統一を果たしたものの、その後は転落の一途を辿った長宗我部(ちょ…

村上海賊の戦国組織マネジメント 「秀吉と武吉 -目を上げれば海-」 著者:城山三郎 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 城山三郎 出版日 1986年 短評 組織を率いる者の重責がこれでもかと詰まった陰鬱な歴史小説 毛利家が分かる丁寧な歴史解説 タイトルと内容の深刻な齟齬 最後に 短評 戦国時代を舞台に、瀬戸内海の海賊である村上水軍(村上海賊)総…

ブログタイトル変更のお知らせ

ブログタイトルを“エンタメミュージアム えんみゅ~”から“発光本棚”に変更しました。 ここ最近はブログの内容をブックレビュー中心に切り替えていたので、本をイメージできるタイトルに変更しようと思いつつ、中々ピンと来るタイトルが思い浮かばず先延ばし…

月刊読書記録 #04 2020年12月号

はじめに 小説 2冊(上下巻をカウントすると3冊) 書籍 4冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに 今回の読書記録は2020年12月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 ここ数ヶ月は読書ブログ化するために読まれる気配もない記事や…

日本が山だらけな理由が分かる本 「山はどうしてできるのか」 著者:藤岡換太郎 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 藤岡換太郎 出版日 2012年1月20日 短評 前半 山に関する紆余曲折の議論史 後半 ようやく語られる山が山になる理由 最後に 短評 山を理解する上で必要となる基礎知識を固め山への思い込みを解きほぐす前半部と、そこで学んだ知識を元に、本題で…

昆虫学者見習いのモーリタニア滞在記 「バッタを倒しにアフリカへ」 著者:前野ウルド浩太郎 〈書評・レビュー・感想〉

著者本人が登場する動画 本の情報 著者 前野ウルド浩太郎 出版日 2017年5月17日 短評 フランスと砂漠の香り漂うモーリタニア滞在記 ハリウッド映画のようなサバクトビバッタ追跡劇 最後に 短評 学者の卵である著者が、サバクトビバッタの生態を調査しにアフ…

罪がテーマのSF短編集 「罪人の選択」 著者:貴志祐介 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 貴志祐介 出版日 2020年3月27日 短評 貴志祐介のSF観が堪能できること請け合い もはや絶望がホラーですらある「夜の記憶」 植民惑星に蔓延する謎の信仰に迫る「呪文」 罪人が選ぶ答えはなぜいつも間違いなのか「罪人の選択」 人類…

貴志祐介の人となりが凝縮されたエッセイ集 「極悪鳥になる夢を見る」 著者:貴志祐介 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 貴志祐介 出版日 2013年9月20日 短評 貴志祐介の作家としての流儀が学べる、楽しい上に読み応えもある傑作エッセイ集 貴志祐介作品の元ネタ大放出 最後に 貴志祐介作品 短評 貴志祐介が日常の何気ない出来事からどのように小説のアイデアを拾…

負け戦の美学 「のぼうの城 上・下」 著者:和田竜 〈書評・レビュー・感想〉

映画版のトレーラー 評価:85/100 作品情報 著者 和田竜 出版日 2007年11月28日 短評 一騎当千の武将率いる500の兵で2万の軍勢を迎え撃つ血湧き肉躍る忍城攻防戦 映画版との違い 最後に 余談 和田竜作品 短評 戦国時代の末期、豊臣秀吉が天下統一を目前に控え…

月刊読書記録 #03 2020年11月号

はじめに 小説 合計4冊 その他書籍 合計1冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに 今回の読書記録は2020年11月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 今月も10月と同様に読んだ本はほぼ全て当たりで読書が充実した月でした。ただ、…

織田信長の命である、安土山に築城せよ!! 「火天(かてん)の城」 著者:山本兼一 〈書評・レビュー・感想〉

映画版のPV 評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2004年6月14日 短評 お城作りもりっぱな戦だ!! 思っていたよりも盛り上がらないストーリー 最後に 短評 戦国武将である織田信長の居城、安土城作りを任された宮大工の岡部又右衛門(またえもん)以言…

日本史をストーリー化してしまった脅威の歴史教科書 「一度読んだら絶対に忘れない 日本史の教科書」 著者:山崎圭一(ムンディ先生) 〈書評・レビュー・感想〉

プロモーション 本の情報 著者 山崎圭一(ムンディ先生) 出版日 2019年9月17日 短評 日本史を暗記科目ではなく壮大なストーリーとして学習する斬新な歴史教科書 流れで捉えるから明確に見える失敗のメカニズム 人物や用語で索引が出来ない重大な欠陥 最後に…

想像力の限界を突き破り未知なる境地へ到達した超傑作SF叙事詩 「百億の昼と千億の夜」 著者:光瀬龍 〈書評・レビュー・感想〉

評価:120/100 作品情報 著者 光瀬龍 出版日 1967年 短評 始まりと終わり、そして永遠の物語 死にゆく世界が託す遺言 1960年代の小説とは思えない奇抜なセンス 原作小説とマンガ版との比較 最後に 短評 ギリシャ哲学・バラモン教・仏教・キリスト教・量子論と…

四谷怪談を文学として再創造した傑作 「嗤う伊右衛門(いえもん)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 出版日 1997年6月1日 短評 この世の何も愛せない男と、愛が深い故に身を滅ぼす者たちの織り成す悲劇 原作があるゆえに強烈に滲み出る京極夏彦らしさ 最後に 京極夏彦作品 短評 歌舞伎や落語、演劇や映画など様々な媒体で…

答えのない人生に迷う者を時に厳しく時に優しく見守る作家、冲方丁の本領 「微睡みのセフィロト」 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2002年4月 短評 冲方丁の特徴を並べて展示した見本市のようなハードボイルドSF これって短編じゃん…… 最後に 冲方丁作品 短評 従来の人類である感覚者(サード)と、超次元能力に目覚めた新たな人類、感応者(フォ…

月刊読書記録 #02 2020年10月号

はじめに 小説 合計3(上下巻をそれぞれ一巻として計算すると5)冊 その他書籍 合計5冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに 今回の読書記録は2020年10月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 今月は読んだ本の大半が好みに合致…

現実と異界、人と神が隣接する狭間の郷、遠野 「遠野物語remix(リミックス)」 著者:京極夏彦×柳田國男 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 京極夏彦 柳田國男 出版日 2013年4月18日 短評 民俗学の原点、妖怪小説家京極夏彦の手により再編集 この世とあの世の狭間の地、遠野の魅力 最後に 京極夏彦作品 短評 民俗学者である柳田國男(やなぎた くにお)が現在の岩気県遠野地方に伝わ…

月刊読書記録 #01 2020年9月号

はじめに 小説 合計2冊 その他書籍 合計6冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに これからは月末にその月に読破した本をレビュー済みかどうかを問わずまとめて紹介する月刊読書記録という企画を始めたいと思います。 本は、一冊一冊、現状の自分の状態に合う・…

地球、約46億年の歴史をたった三つの石で読み解く良著!! 「三つの石で地球がわかる -岩石がひもとくこの星のなりたち-」 ブルーバックス 著者:藤岡換太郞 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 藤岡換太郞 出版日 2017年5月17日 短評 暗記ではなく流れで掴む石と地球の歴史 石の歴史と地球の歴史が重なる瞬間 最後に 短評 地球に最もありふれた橄欖(かんらん)岩、玄武岩、花崗(かこう)岩の三つの岩石を中心に、地球がどのように進化…

4つの短編から成る岡山の田舎残酷物語 「ぼっけえ、きょうてえ」 著者:岩井志麻子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 岩井志麻子 出版日 1999年10月1日 短評 不快度MAX!! 人間の残酷さをこれでもかと暴く4つの短編 生々しい話と相性が悪い怪談的なオチ 最後に 短評 表題である「ぼっけえ、きょうてえ」はじめ、岡山の貧しい田舎を舞台に、女が凄惨…