えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

書評を中心にしたエンタメ作品総合レビューブログ

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月刊読書記録 #03 2020年11月号

" data-en-clipboard="true"> はじめに 小説 合計4冊 その他書籍 合計1冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに " data-en-clipboard="true"> 今回の読書記録は2020年11月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 今月も10月と同様に…

織田信長の命である、安土山に築城せよ!! 「火天(かてん)の城」 著者:山本兼一 〈書評・レビュー・感想〉

映画版のPV 評価:90/100 作品情報 著者 山本兼一 出版日 2004年6月14日 短評 お城作りもりっぱな戦だ!! 思っていたよりも盛り上がらないストーリー 最後に 短評 戦国武将である織田信長の居城、安土城作りを任された宮大工の岡部又右衛門(またえもん)以言…

日本史をストーリー化してしまった脅威の歴史教科書 「一度読んだら絶対に忘れない 日本史の教科書」 著者:山崎圭一(ムンディ先生) 〈書評・レビュー・感想〉

プロモーション 本の情報 著者 山崎圭一(ムンディ先生) 出版日 2019年9月17日 短評 日本史を暗記科目ではなく壮大なストーリーとして学習する斬新な歴史教科書 流れで捉えるから明確に見える失敗のメカニズム 人物や用語で索引が出来ない重大な欠陥 最後に…

想像力の限界を突き破り未知なる境地へ到達した超傑作SF叙事詩 「百億の昼と千億の夜」 著者:光瀬龍 〈書評・レビュー・感想〉

評価:120/100 作品情報 著者 光瀬龍 出版日 1967年 短評 始まりと終わり、そして永遠の物語 死にゆく世界が託す遺言 1960年代の小説とは思えない奇抜なセンス 原作小説とマンガ版との比較 最後に 短評 ギリシャ哲学・バラモン教・仏教・キリスト教・量子論と…

四谷怪談を文学として再創造した傑作 「嗤う伊右衛門(いえもん)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 出版日 1997年6月1日 短評 この世の何も愛せない男と、愛が深い故に身を滅ぼす者たちの織り成す悲劇 原作があるゆえに強烈に滲み出る京極夏彦らしさ 最後に 京極夏彦作品 短評 歌舞伎や落語、演劇や映画など様々な媒体で…

答えのない人生に迷う者を時に厳しく時に優しく見守る作家、冲方丁の本領 「微睡みのセフィロト」 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2002年4月 短評 冲方丁の特徴を並べて展示した見本市のようなハードボイルドSF これって短編じゃん…… 最後に 冲方丁作品 短評 従来の人類である感覚者(サード)と、超次元能力に目覚めた新たな人類、感応者(フォ…

月刊読書記録 #02 2020年10月号

はじめに 小説 合計3(上下巻をそれぞれ一巻として計算すると5)冊 その他書籍 合計5冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに 今回の読書記録は2020年10月に読破した本をブログでのレビュー記事あり・なし問わず紹介します。 今月は読んだ本の大半が好みに合致…

現実と異界、人と神が隣接する狭間の郷、遠野 「遠野物語remix(リミックス)」 著者:京極夏彦×柳田國男 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 京極夏彦 柳田國男 出版日 2013年4月18日 短評 民俗学の原点、妖怪小説家京極夏彦の手により再編集 この世とあの世の狭間の地、遠野の魅力 最後に 京極夏彦作品 短評 民俗学者である柳田國男(やなぎた くにお)が現在の岩気県遠野地方に伝わ…

月刊読書記録 #01 2020年9月号

はじめに 小説 合計2冊 その他書籍 合計6冊 最後に 他の月間読書記録 はじめに これからは月末にその月に読破した本をレビュー済みかどうかを問わずまとめて紹介する月刊読書記録という企画を始めたいと思います。 本は、一冊一冊、現状の自分の状態に合う・…

地球、約46億年の歴史をたった三つの石で読み解く良著!! 「三つの石で地球がわかる -岩石がひもとくこの星のなりたち-」 ブルーバックス 著者:藤岡換太郞 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 藤岡換太郞 出版日 2017年5月17日 短評 暗記ではなく流れで掴む石と地球の歴史 石の歴史と地球の歴史が重なる瞬間 最後に 短評 地球に最もありふれた橄欖(かんらん)岩、玄武岩、花崗(かこう)岩の三つの岩石を中心に、地球がどのように進化…

4つの短編から成る岡山の田舎残酷物語 「ぼっけえ、きょうてえ」 著者:岩井志麻子 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 岩井志麻子 出版日 1999年10月1日 短評 不快度MAX!! 人間の残酷さをこれでもかと暴く4つの短編 生々しい話と相性が悪い怪談的なオチ 最後に 短評 表題である「ぼっけえ、きょうてえ」はじめ、岡山の貧しい田舎を舞台に、女が凄惨…

詩と歴史書、そして義に生きた黄門様の生涯 「光圀伝 上・下」 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2012年8月 短評 日本の歴史書作成に携わった光圀自身の歴史を辿る 優れた詩人である光圀を詩的な文体で表現する心意気 時代小説であると同時にSFでもあるぶっ飛んだオチ 最後に 冲方丁作品 短評 江戸幕府初代将軍で…

超傑作!! 改暦に人生を捧げた囲碁侍の生き様 「天地明察 上・下」 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:100/100 作品情報 著者 冲方丁 出版日 2009年11月30日 短評 守りに入らず何歳になっても新しい事に挑戦し続ける大切さを説く 人より多くの失敗を経験することの意味 最後に 冲方丁作品 短評 江戸時代の前期を舞台に、800年間も使用され続け、もはや暦の…

宴の仕上げは伊豆の百鬼夜行(妖怪行列) 「塗仏の宴 宴の始末 百鬼夜行シリーズ #6(後編)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1998年9月20日 短評 騙す側と騙される側、本末が転倒し続ける奇っ怪な宴の終焉 いくらなんでもトリックが雑すぎるという不満 最後に 百鬼夜行シリーズ 短評 前編にあたる『宴の支度(したく)』で登場した謎の宗…

小説2、3冊分に及ぶ大ボリュームの序章 「塗仏の宴 宴の支度 百鬼夜行シリーズ #6(前編)」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 出版日 1998年3月30日 短評 京極夏彦作品らしいどうかしている序章 シリーズでも最大級の知的興奮が味わえる妖怪の歴史講釈 ……とは言っても、やはり室内での会話が長すぎるという問題も 最後に 百鬼夜行シリーズ 短評 後…

経済格差・教育格差に殺される人類 「知らないと恥をかく世界の大問題 #11 -グローバリズムのその先-」 著者:池上彰 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 池上彰 発売日 2020年6月10日 短評 混迷する国際情勢を読み解くシリーズ11作目 池上彰の過去から教訓を学ばない現代人への嘆き 最後に 短評 これまでのシリーズで語ってきた国際情勢のおさらい色が濃く、新しい情報はやや不足気味。安定して面…

映画史上最も美しい戦場を駆ける 「1917 -命をかけた伝令-」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:100/100 作品情報 公開日(日本) 2020年2月14日 上映時間 119分 短評 戦争の悲惨さを掻き消すほど幻想的な戦場 映像を補助する手堅い脚本 最後に 短評 第一次世界大戦の戦場をまるでタルコフスキー映画のような絵画的(絵画の真似をしてい…

人の時代が暮れ行き、妖しい夜に呑まれる帝都東亰 「東亰異聞(とうけいいぶん)」 著者:小野不由美 〈書評・レビュー・感想〉

評価:95/100 作品情報 著者 小野不由美 発売日 1994年4月 短評 小野不由美という作家の才能に戦慄する脅威の伝奇ミステリー 文明開花の光すら届かない深海の如き夜に喰われる帝都東亰 衝撃の二重構造ミステリー 最後に 小野不由美作品 短評 架空の明治時代に…

前作とまったく同じ失敗を繰り返すてんで学習しない続編 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE(リライズ)」 〈レビュー・感想〉

第一話(webアニメのため、2020年11月30日までは全話YouTubeで無料で視聴できます) 評価:70/100 作品情報 配信期間 1st Season:2019年10月~12月2nd Season:2020年4月~8月 話数 1st Season:13話2nd Season:13話 全26話 アニメ制作会社 SUNRISE BEYOND 短評…

セカイをウラであやつるナゾのひみつそしき(笑) 「ヘヴィーオブジェクト 亡霊達の警察 #7」 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈書評・レビュー・感想〉

評価:60/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2013年11月9日 短評 失笑を禁じ得ない、小・中学生が考えたような戦争の裏側で暗躍する謎の秘密組織(笑) オブジェクトの象徴であるオニオン装甲をあえて採用しないイレギュラーな機体たち 最後に ヘヴィーオブ…

一度始動したら止まらない巧妙なる殺人機構 「絡新婦(じょろうぐも)の理 百鬼夜行シリーズ #5」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1996年11月 短評 手駒が自発的に動くように仕向ける洗脳、真実の中に混ぜられる毒の如き僅かな嘘……全てが犯人不在で稼働するよう装置化された自律犯罪機関 シンメトリックにデザインされた京極夏彦作品らしい神経…

ニコニコ動画の精神を完璧に小説化して見せた小粋な短編集 「南極点のピアピア動画」 著者:野尻抱介 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 野尻抱介 発売日 2012年2月23日 短評 夢追い人を全力で応援する超ポジティブSF短編集 硬派なSF設定と軽快な物語のコントラスト 最後に 短評 大きな目標に向かって挑戦する人を、ピアピア動画という動画配信サービスを愛するユーザ…

イースターズオフィスvsクインテット、死屍累々の激突 「マルドゥック・アノニマス #3」 著者:冲方丁 〈書評・レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2018年3月20日 短評 イースターズオフィスの全エンハンサーが参加するクインテット狩りの幕開け バロットとウフコック、最良かつ最強のパートナー再び またまた膨大な組織&人物の相関図 最後に マルドゥックシリー…

禅問答のようなミステリー、ミステリーのような禅問答 「鉄鼠(てっそ)の檻 百鬼夜行シリーズ #4」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1996年1月 短評 世俗から隔絶された禅寺で起こる僧侶連続殺人事件 そこにあるのに見えぬもの、意味があるのに読めない犯行に翻弄される『姑獲鳥の夏』のハイセンスなアレンジ版 またしても繰り返される苦痛極まり…

実力派SF作家冲方丁が紡ぐ、対話の可能性に懸ける死の旅路 「蒼穹のファフナー EXODUS(エグゾダス)(2期)」 〈レビュー・感想〉

OPアニメーション 評価:95/100 作品情報 放送期間 前期:2015年1月~4月後期:2015年10月~12月 話数 前期:13話 後期:13話全26話 アニメ制作会社 XEBECzwei 3DCG制作 オレンジ 短評 冲方丁の作家性が存分に発揮される傑作ロボットアニメシリーズ 冲方マジック…

あえてPC版の桜ルートを基準とする優れた判断 「Fate/stay night [Heaven's Feel(ヘブンズフィール)] Ⅱ.lost butterfly(第二章)」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:85/100 作品情報 公開日 2019年1月12日 上映時間 117分 アニメ制作会社 ufotable 短評 まさかのPC版ベースの過激な桜ルート ufotableの作風と相性抜群の桜ルート 後の役割に応じたサーヴァントの戦闘シーン 最後に 短評 家庭用ゲーム機への…

幾人もの記憶が複雑怪奇な模様を作る凶夢の巨大マンダラ 「狂骨の夢 百鬼夜行シリーズ #3」 著者:京極夏彦 〈書評・レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 京極夏彦 発売日 1995年5月8日 短評 髑髏や夢にまつわる怪奇譚、国譲りの神話、密教の怪しい儀式、フロイトとユングの精神分析が交差する壮大な伝奇ミステリー 常に眠気との戦いを強いられる壮大な前置き&説明群 ミステリーとして…

エミリアと見せかけてパックが主役のスピンオフ 「Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:70/100 作品情報 劇場公開日ソフト発売日 2019年11月8日2020年4月1日 話数 全1話 アニメ制作会社 WHITE FOX 短評 全体的にキレがない脚本&映像演出 パックとスバル、エミリアを守り抜く決意で重なる瞬間 最後に Re:ゼロから始める異世界生活…

原作小説より第三の男への愛が強い実写映画 [映画]「魍魎の匣」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:55/100 作品情報 公開日 2007年12月22日 上映時間 133分 短評 特撮から映画になった百鬼夜行シリーズ もはや魍魎の話でも、匣を巡る怪奇譚でも、憑き物落としの話ですらなくなったゴミストーリー 最後に 原作小説 短評 映画『第三の男』に似…

均質化という病に抗う人たち 「スローシティ -世界の均質化と闘うイタリアの小さな町-」 著者:島村菜津 〈書評・レビュー・感想〉

本の情報 著者 島村菜津 発売日 2013年3月15日 短評 均質化という静かに忍び寄る病魔を白日の下に晒す イタリア人の田舎復興奮闘記 体に染みつく都会信仰を洗い流す 最後に 短評 均質化と闘うイタリア人の苦労を知ることで、どこもかしこも似たような建物と…