えんみゅ~ -えんためみゅーじあむ-

アニメ、書評、映画、海外ドラマ、ゲームなどのエンタメ作品総合レビューブログ

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忍法合戦ならぬサイボーグ合戦の開幕 「マルドゥック・ヴェロシティ #2」 著者:冲方丁 〈レビュー・感想〉

まだまだ序章に過ぎなかった1巻とは打って変わり、マルドゥック・スクランブル09チームと傭兵集団カトル・カールによるサイボーグ同士の激しい殺し合いが幕を開け、刺激が大幅に増した。 山田風太郎の忍法帖のような肉体を強化されたサイボーグ同士の小気味…

経験と一握りの運で道を切り開くローグライクと、多忙なリアルタイムシミュレーションの融合 「ヒーラーは二度死ぬ」(PS4版) 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:80/100 作品情報 ジャンル リアルタイムヒーリングストラテジー 発売日(日本国内) 2016年6月3日 開発(デベロッパー) Pon Pon Games 開発国 日本 短評 シンプルかつコンパクトゆえの計算され尽くした中毒性 唯一の不満は戦略性の薄いター…

アニメ版が巨大なせいで陰ってしまった原作小説 「ヘヴィーオブジェクト #1」 著者:鎌池和馬 電撃文庫 〈レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 鎌池和馬 発売日 2009年10月10日 短評 アニメ版があまりに原作に忠実すぎ、お株を奪ってしまうという問題 アニメ版よりも控え目で好ましいラブコメ描写 最後に アニメ版 短評 巨大兵器オブジェクトが戦争の覇者となった近未来を舞…

マルドゥック・スクランブル09の成立直後に立ち会う前日譚 「マルドゥック・ヴェロシティ #1」 著者:冲方丁 〈レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 冲方丁 発売日 2006年11月8日新装版:2012年8月23日 短評 マルドゥック・スクランブル本編との差異 ボイルドとウフコックの蜜月時代が逆に哀愁を誘う前日譚 最後に マルドゥック・ヴェロシティシリーズ 短評 『マルドゥック・スク…

長きに渡る迷走を経てついに至高の現代戦へと到達したシリーズ最高傑作! 「コール オブ デューティ モダンウォーフェア」(PS4版)(※キャンペーンモードのみ) 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:100/100 作品情報 ジャンル FPS 発売日(日本国内) 2019年10月25日 開発(デベロッパー) Infinity Ward 開発国 アメリカ 短評 復活のモダンウォーフェアシリーズ これまでプレイした全FPSを過去にしてしまう銃撃の快感 ようやく自国のため…

十二国記版の官僚たちの夏ならぬ冬を描いた傑作短編集! 「十二国記 丕緒(ひしょ)の鳥」 著者:小野不由美 〈レビュー・感想〉

評価:90/100 作品情報 著者 小野不由美 発売日 2013年6月26日 短評 冬の時代を生きる役人たちの奮闘記 悩める芸術家「丕緒の鳥」 人の姿をした死に神が繁栄の終わりを告げる「落照の獄」 軽いのに重い荷物を運ぶ旅「青条の蘭」 本物の鳥が夜明けを伝える「風…

爆速テンポな一人プレイ用バトロワ練習モード 「コール オブ デューティ ウォーゾーン」※バトルロイヤルの演習モードのみの感想

トレーラー ただのシンプルな練習モードゆえの意外な中毒性 この記事は『コールオブデューティ モダンウォーフェア』の基本無料版として配信されたバトルロイヤルをプレイ出来るウォーゾーンの感想です。ただし、肝心のバトルロイヤルモードには一切触れない…

陰惨な雨乞いの儀式に隠された謎に刀城言耶が挑むシリーズ5作目 「水魑(みづち)の如き沈むもの 刀城言耶シリーズ #5」 著者:三津田信三 〈レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2009年12月10日 短評 神々櫛(かがぐし)村の恐ろしさ再び 雨乞いの儀式に否応なく期待が高まる序盤~中盤 致命的なほど盛り上がらない雨乞いの儀式と怪事件 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 水魑(みづち)と呼…

密室トリックが複雑化しすぎて種明かしが退屈という歪な短編集 「ミステリークロック 防犯探偵・榎本シリーズ #4」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2017年10月20日 短評 もはや難解すぎてなんのこっちゃな密室トリック 気圧差を利用した不可能犯罪という斬新なアイデア 最後に 防犯探偵・榎本シリーズ 短評 あまりに密室トリックの細部に凝りすぎた結果、トリッ…

相変わらず密室の中は空っぽな短編集 「鍵のかかった部屋 防犯探偵・榎本シリーズ #3」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2011年7月26日 短評 監視カメラも最新のセキュリティも登場しない、ただドアが開かないというだけの密室 もううんざりな劇団「土性骨」 最後に 防犯探偵・榎本シリーズ 短評 同じ短編集である『狐火の家』同様、…

勝っても地獄、負けても地獄な将棋シュールレアリスムデスゲーム 「ダークゾーン 上・下」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2011年2月11日 短評 クリムゾンの迷宮をひっくり返したような、楽しさ控え目、テーマ性濃厚な命を賭けたゲーム 将棋風ゲームの致命的なインパクトの無さ 人生を狂わす魔の三段リーグを利用した語り口 将棋シュー…

貴志祐介作品でも異色中の異色である大殺戮バイオレンスコメディ 「悪の教典 上・下」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2010年7月30日 短評 サイコパス殺人鬼教師の2年4組観察日誌 時間配分に注意しないといけない、大ボリュームのクライマックス 必死で命乞いする三匹の子豚たちを笑いながら散弾銃で射殺していく狼 最後に 短評 作…

防犯のプロという設定の強みをまるで活かせていない今一つな短編集 「狐火の家 防犯探偵・榎本シリーズ #2」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:75/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2008年3月1日 短評 このペラペラのミステリーが『硝子のハンマー』の続編? 貴志祐介作品の中でも最低クラスの笑い 最後に 防犯探偵・榎本シリーズ 短評 収録された4つの短編のうち、まともに密室ミステリーとし…

防犯コンサルタントが探偵というアイデアの勝利 「硝子のハンマー 防犯探偵・榎本シリーズ #1」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 2004年4月20日 短評 密室の謎と同時にドラマの面白さの謎も判明 防犯のプロが専門知識を駆使し密室に挑む本格ミステリー 金持ちへの怒り、社会への怒りを体現する硝子のハンマー 最後に 防犯探偵・榎本シリーズ …

オリジナル版の美点を一切損なわない堅実なリメイク! 「バイオハザード RE:2」(PS4版) 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:85/100 作品情報 ジャンル ホラーアドベンチャー TPS 発売日(日本国内) 2019年1月25日 開発(デベロッパー) カプコン 開発国 日本 ゲームエンジン REエンジン 短評 オリジナル版との比較 ゾンビに立ち向かってもよし、逃げてもよしなシリ…

2、3の暴走からようやく目を覚ましたシリーズ最高傑作! 「アンチャーテッド4 海賊王と最後の秘宝」 〈レビュー・感想〉

プレイ動画 評価:85/100 作品情報 ジャンル アクションアドベンチャー TPS 発売日(日本国内) 2016年5月10日 開発(デベロッパー) ノーティドッグ 開発国 アメリカ 短評 2、3の悪夢からの脱却 マンネリ打破まではいかずとも爽快なロープスイングとクライミ…

失われた平穏を取り戻すべく、少年が孤立無援の完全犯罪に挑む 「青の炎」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 1999年10月25日 短評 テンポの良い完全犯罪計画 いくらなんでも蛇足過ぎる中盤以降 青春ものと文体の相性の悪さ 最後に 余談 短評 我が物顔で家に居座る粗暴な男から家族を守るべく、頭脳明晰な17歳の高校生が完…

物を作る人、作った物を多くの人に届けたいと願う者には実り豊かな一冊 「革命のファンファーレ 現代のお金と広告」 著者:西野亮廣 〈レビュー・感想〉

本の情報 著者 西野亮廣 発売日 2017年10月4日 短評 冴え渡る自己分析芸 デザイナー時代の到来 最後に 短評 ビジネス書としての側面の強い前著『魔法のコンパス』と内容が重複している箇所が多く目新しさはやや乏しい。 それでもこの本で新しく書かれる、著…

エコロジストの若者vsエゴイストの大人による戦争 「ラグナロク シーズン1」 Netflixドラマ 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:80/100 作品情報 配信日 2020年1月31日 話数 全6話 国 ノルウェー 映像配信サービス ネットフリックス 短評 ラグナロクを環境問題の寓話として現代に蘇らせる賢いアイデア ノルウェーの強みや懐の深さを生かすドラマ作り そんな素晴らしいド…

控え目すぎる邪教信仰 「黒祠(こくし)の島」 著者:小野不由美 〈レビュー・感想〉

評価:65/100 作品情報 著者 小野不由美 発売日 2001年2月 短評 モブキャラがモブキャラの人生を語り続けるだけの珍ミステリー 最後に 短評 邪教が信仰されよそ者を忌み嫌う孤島というシチュエーションや、特異な環境に根ざした犯人の動機、島独特の因習を利…

あったかくてほろりとさせられるハリウッドおとぎ話 「Once Upon a Time in Hollywood(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド)」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:85/100 作品情報 公開日(日本) 2019年8月30日 上映時間 161分 短評 古き時代の終わりと迫るニューシネマの足音 リアルであることが絶対視される時代が迫る中、ハリウッドが見せる最後の夢 最後に 短評 いつもは露悪を好むタランティーノと…

忌み山の密室トリックに挑む大安定のシリーズ4作目 「山魔(やまんま)の如き嗤うもの 刀城言耶シリーズ #4」 著者:三津田信三 〈レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2008年4月28日 短評 安定性抜群の刀城言耶シリーズ4作目 説得力が乏しい集落と、真新しさのない密室 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 忌み山の金鉱に取り憑かれ者たちに降りかかる童歌(わらべうた)になぞらえた…

再び息を吹き返したHBOの傑作刑事ドラマシリーズ 「トゥルー・ディテクティブ シーズン3」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:85/100 作品情報 放送期間 2019年1月~2月 話数 全8話 国 アメリカ ネットワーク HBO 短評 三つの時代を行き来させる語り口ブーム? シーズン1越えしているかもしれない1話の巧みさ 事件や記憶障害はただのマクガフィン……と思いきや 不満あ…

ナショナリズムの暴走と少女の嘆きが反響し合う、台湾版バイオショック インフィニット 「返校 -Detention-」(steam版) 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:90/100 作品情報 ジャンル ホラーアドベンチャー 発売日 2017年1月13日(PC版) 開発(デベロッパー) 赤燭遊戲 開発国 台湾 ゲームエンジン Unity 短評 台湾版の『バイオショック インフィニット』であり『サイレントヒル2』でもある、志の…

中毒性は抜群、メッセージ性は希薄なスリル特化型のサバイバルデスゲーム 「クリムゾンの迷宮」 著者:貴志祐介 〈レビュー・感想〉

評価:80/100 作品情報 著者 貴志祐介 発売日 1999年4月 短評 作家性が濃厚という新鮮な感触のデスゲーム どこか違和感のあるデスゲームの真相 メッセージ性はどこに消えた 最後に 短評 特殊な環境下で参加者同士が生き残りを賭けぶつかり合うデスゲームもの…

原作のツボを押さえ損ねた痛恨の失敗作 [映画]「残穢(ざんえ) -住んではいけない部屋-」 〈レビュー・感想〉

トレーラー 評価:60/100 作品情報 公開日(日本) 2016年1月30日 上映時間 107分 短評 原作の持ち味を殺し尽くす最低な映像化アプローチ 数少ない映画版の優れた点 最後に 小説版 短評 原作の持ち味である作者自身が語り手として登場し、とあるマンションで…

フェイク・ドキュメンタリーならぬフェイク・ルポルタージュホラー 「残穢(ざんえ)」 著者:小野不由美 〈レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 小野不由美 発売日 2012年7月20日 短評 作者自身がナビゲーターを務める新感覚ホラー小説 ドキュメンタリーとフィクショナルなルールの連携プレー 不満あれこれ 最後に 映画版 短評 有名な小説家という作者の肩書きを最大限活用し…

心地よい謎解きに後味が最悪なエンディングがオマケで付く、RPGツクール製ホラーアドベンチャー 「魔女の家」 〈レビュー・感想〉 

トレーラー(MV版のほう) 評価:75/100 作品情報 ジャンル ホラーアドベンチャー 発売日 2012年10月3日 開発国 日本 メモ 短評 余計な贅肉を削ぎ落とすRPGツクールと謎解きアドベンチャーの抜群の相性 作品の印象が一変してしまう魔女の家の真実 不満あれこ…

読者を欺く二重三重の罠の先に恍惚の謎解きが待ち受けるシリーズ第三弾 「首無の如き祟るもの 刀城言耶シリーズ #3」 著者:三津田信三 〈レビュー・感想〉

評価:85/100 作品情報 著者 三津田信三 発売日 2007年5月7日 短評 前作からガラッとスタイルを変えた、入り組んでいるのに読みやすい語り口 興奮しすぎて読書を中断することすら困難な謎解きパートの快感 最後に 刀城言耶シリーズ 短評 ホラーとミステリーが…

もはや大長編ドラえもんと化したガンダム 「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE(リライズ) 1st Season(1期)」 〈レビュー・感想〉

第一話(webアニメのため、全話YouTubeで無料で視聴できます) 評価:75/100 作品情報 配信期間 2019年10月~12月 話数 全13話 アニメ制作会社 SUNRISE BEYOND 短評 「ガンダムのスケールってこのくらいだよね」という先入観を逆手に取る、問答無用な衝撃のラ…